23巻購入の顛末
今月に入ってから夫と子供がソワソワし始めました。
鬼滅の刃、最終巻の発売です。
しかしそこまで深くハマっていない彼らは予約などしていなかったようで、平日昼間、どフリーな私に無言の圧がそっとやってきました。
「いや、別にいいよ。いつか買えるから」
という言葉の奥には、ちょっとくらい並んでくれてもいいんだよ感が漂います。
なぜハッキリ頼まないかというと、私が人混みが苦手で先着とか大嫌いなことを知っているからです。
先着で自分の二人前でなくなってしまったりしたら、何日悔しがるかわかりません。それならば最初から行かないタイプです。
とはいえ頼まれていないのに、数日前から勝手に緊張し始めました。
胃腸が強張るのを感じます。
開店は10時。
ショッピングモールの2階にある本屋さんには、専用の裏口があり、開店時刻になるとシャッターが開く。そのすぐ向かいにはカフェがある。
9時20分くらいには到着して、そこに待機しよう。
数か月前のユニクロマスクの時、これも開店30分前に行きましたが(同じショッピングモールに入っている)、すでに100人くらいが入り口前に並んでいて、すぐに諦めてコーヒー飲んで帰りました。
1週間後には買えたので、まあそれは良かったです。
今回も、もし裏口シャッター前に誰かが並んでいたら、その姿を眺めながらコーヒーを飲んで帰ろうと決めていました。
前日の夜、Twitterで本屋さんの悲壮な決意ツイートを読んでさらに緊張感が増す。
背中まで痛くなってきました。
当日の朝、子供には何も言わず、夫には「買いに行かないから」と念押ししました。
行ってみることを報告すると、買えなかったことも言わなければならないからです。
9時20分、カフェ到着。
正面入り口は、少し人が多いような気もするがシャッター前には誰もいない。少し拍子抜け。
10時。あれ、開店しましたよ。
カフェ内の誰も動かない。
裏口から入っていくと、本屋さんには誰もいない。
1番のり。
いちばん目立つところにある23巻を手に取り見つめる。
ふと右手を見ると、20人くらいの隊列が早歩きで迫ってくる。
大袈裟ではありません。「うわ」と思わず口走ってしまいました。
みんな走ってはいけないから我慢しているけど、こちらに向かって全速力で歩いてきます。きっとこの順番で正面入り口に並んでいたのでしょう。先頭の人が私を見て怪訝そうでした。
とりあえず、最終巻を手にしたので観察していると、みんな2冊持っています。そして23巻の隣にある単行本を手にするときに「やった」と言う人がいました。
これはもしかすると必要なものかもしれないと思い、よくわからないけど確保しました。
外伝だそうです。
漫画を2冊キープしたまま、いつものように本屋さんを徘徊して帰宅しました。
夜になると、夫からラインが入りました。
「ダメもとでツタヤに寄ってくる」
買えたことはサプライズにしたかったのですが、被るといけないので、
「その必要はない。なぜなら手に入れたからだ」
と、何かになって返信しました。
さすがに特装版は手に入れられなかったけど、父子は満足してくれたようです。
「ママは、今日は朝から良い仕事してくれたね」と褒められました。
今日ばかりは、本屋さんに通い詰めていて良かったと思いました。
あと「なんで読まないの?」とよく言われますが、面白いことはわかっています!本当は読んでみたいです!
しかし戦闘シーンが苦手であることと、感動するとしんどいから。
たまに、自分ヤバイねって言われます。
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