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【掘り返し日記】山の麓の喫茶店でバイトしてた話2

おげげ~な思い出ばかりを打ち込んでいたら、気が滅入ってしまったので、古民家喫茶店であった記憶に残ってる面白かったことをちょっとまとめます。些細。

・湿った落ち葉ってめっちゃ滑るので庭で掃除してて崖(みたいになってる場所がある)をスキーのごとく滑落したこと。
心臓止まるかと思った。雨の日の後落ち葉が積もった坂を踏むのはやめよう!めちゃめちゃ滑るぞ。
 店に来てた客も庭石の上に登って写真撮影しようとして紅葉を踏んで滑り落ち、そのまま岩の下に流れる川へダイブして骨折したらしい。撮影の為に足元をちゃんと見ない人が本当に増えたなって当時も今も思っている。
庭にある岩に乗るな。そこは足場じゃない。

・常連のお客様に職業が学校の先生(確か英語の担当だったと思う)がいらしてて、雰囲気がとても素敵だったこと。
穏やかでいつも文庫を読んだりしていた。ここの景色が好きできてるのよって笑っていた。私の癒し、推し客。見た目は劇場版夏目の津村容莉枝に似てた。

・アシダカ軍曹ことアシダカグモをキッチンの水道周りで見たこと。
初めて見た。でかくてびっくりした。タランチュラやんあんなん。たとえGがいなくなっても、そこに軍曹がいたらビビる。Gを食ってくれてthanks……

・カマドウマを廊下で見たこと。
初めて見た。でかくてびっくりした。涼宮ハルヒで見たやつ!でかすぎ。
人類でどうにかできるサイズじゃない。廊下の先から威圧を感じた。
物珍しくて見てたらこっちに向かって飛んできて本当に腰抜かした。でっけ!怖!

・新緑真っ盛りの頃、モミジの木に大量の毛虫が出てどうしようもなかった。
たぶんイラガってやつだと思う。当時調べなかったから正確な種類は分からないけど。
我々人類が山の生物(毛虫)達の領域に踏み入って居座らせてただいているんだ、感謝せい。を感じて最高だった。まじで蟲師とかの世界観なーんだ。
この時期だけはお客さんには「できれば室内の席を」と案内してたけど、新緑の季節だから外でお食事したいなと言う人の気持ちもわかるので一度座先に案内していた。すぐ室内席に戻ってくるんだけど。
それでもたまに外座席に座るお客さんのことを心の中で「猛者」って呼んでいた。
防虫?無駄無駄。あきらめな、の世界。

・駐車場の隅にギンリョウソウが咲いたこと。
お店のトップニュースだった。荒らされたくなかったので咲いてる場所は内緒にした。

・TV撮影に来てたアナウンサーさんが番組放送後、女子アナさん(たぶん)を連れてプライベートでまた来店してくれたこと。
オモロかった。ご来店ありがとうございました。ごゆっくりどうぞ。

・イノシシが夜中の間に庭を掘り返したこと。
朝きたら荒れていた!だれです?!イノシシらしい。天然で自然薯が生えていてそれを食べに来るんだそう。へえ。

・イノシシだけじゃなく人間も庭を掘り返したこと。
だれです?!ニンゲンかい!
セッコウボクという、町で暮らしていたら少し珍しいような植物を植えていた為、客の中に株根こそぎ持っていく奴がいた。店長に怒られていた。あたりまえ。
お庭に生えているものって自然に生えてるんじゃないんだよな自然に見えるように植えてあるけどさ。山に自然に生えているものも基本的に持ってちゃだめだよ。然るべきところに、そこにあるべきかたちで存在してるのだから。

・山菜をいっぱい貰ったこと。
ここで初めて覚えて食べた山菜がいっぱいある。地元の人たちが作ってくれたコシアブラの天ぷらが好き。山から根こそぎ取っていかなければ恵みとして少し食べてもいい、山、懐がデカくてだいすーき。矛盾してる?細けえこたぁいいんだよ。(当たり前だけど人の敷地のものは勝手に取って食ったらだめですよ。コシアブラは地元の人が育ててたものを貰ってます)

・ご近所の寺に住んでるノラ猫が町の人たちに「ニャンコ先生」と呼ばれていたこと。
由来も夏目だったので内心かなりウケてましたが、夏目のオタクであることを伏せまくっていたので「へぇ~珍しい呼び方ですねえ」で通した。しらじらしい。


おわり。

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