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霧が晴れるのは突然だ


風呂場にお湯を溜める。

そこにタオルを持ち込めば、遊び場の完成だ。

タオルで空気を膨らませるあの遊びを、

なんて言うのか僕は知らないけれど、

気づいたらニヒヒ、ハハハと笑っていた。

まだ子どもの心は忘れていないようだ。


突然視界が晴れることがある


それまで

世界は滅べばいい

自信がない

幸せになりたいわけじゃない


そう言葉にしてきたけど、


風呂場で水遊びしてみただけで、

楽しくて仕方がなくなる時もある。


特に意味はない

何が楽しいかもわからない

ただ、

身体が覚えていた。



娯楽が楽しいわけじゃない

楽しいから娯楽なんだ。

でも、

じゃあ楽しいって何?

そうずっと考えてきた。


あれから、

答えは何も出ていない。

一歩も進んでいない。

でもいい。


突然霧が晴れる日だってある。

またすぐ霧がかかるかもしれない

気づいたら空は暗くなる。

一歩も進まずとも世界が変わっていく。


それでいい。

とりあえず子どもの心を忘れてないでよかった。


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