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アートで遊び心(障害者アート)

この作品A(画面上の作品)と作品B(画面下の作品)を見比べて思うことはありますか?

この二つの作品、デザイン的に同じです。ところが作品Bは作品Aと比べて緑色が追加されています。それも微妙に細かいところに着色されています。

実は、作品Aが仕上がった時に僕がこの絵を描いた方に少し遊び心を出してみない?と質問を投げかけたのです。というのも、この取り組みを始めた当初、この女性は、さまざまな障害を抱え、複数の精神科の病院を通院されていました。カウンセリングも受けていらっしゃいました。しかし、そのような通院も虚しく、逆に多くの医師からの意見を聞きすぎたために余計に混乱を招いてしまう結果となってしまいました。
そこである方からの紹介で僕のところに相談に来られました。いろいろと話が進む中で僕は、苦しい思いをされていてそれらを少しでも緩和できるためにアートを取り入れていることを説明しました。それで本人もやってみようという気になり、アートの取り組みを始めました。

今回紹介しました2点の作品が仕上がるまで、たくさんの絵を仕上げることができました。
その結果、自身と向き合うことができるようになりました。その頃から笑顔が観られるようになりました。

そうして今回、初めての取り組みですが、「遊び心」を導入しました。
結果、本人が言われた言葉です。
・楽しい絵になったため気分も楽しくなった。
・これまで感じなかった季節感が、今は秋だと思えるようになった。
・視界が拡がった。
・心が楽になって来た。

心に明るさが灯った瞬間です。

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