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『信長公記』「首巻」を読む 第45話「犬山両おとな御忠節の事」

第45話「犬山両おとな御忠節の事」

一、或る時、犬山の家老・和田新介、是れは、黒田の城主なり。中島豊後守、是れは、お久地の城主なり。此の両人御忠節として、丹羽五郎左衛門を以て申し上げ、引き入れ、生(はだ)か城になし、四方、鹿垣、二重、三重、丈夫に結ひまはし、犬山取り籠め、丹羽五郎左衛門警固にて侯なり。

【現代語訳】

一、ある時(永禄7年)、犬山城の2人の家老、黒田城主・和田新介と、小口城主・中島豊後守が、丹羽長秀を通して恭順の意を示した。
 この2人の手引で、犬山城下に入り、犬山城をはだか城にして、城の周囲を鹿垣(逆茂木)を、二重、三重、丈夫に築き、犬山城を包囲し、丹羽長秀を警固に当てた。

【解説】

  犬山城攻めの戦法は、岩倉城攻めの戦法と全く同じですね。

・黒田城:愛知県一宮市木曽川町黒田字古城。山内一豊が生まれた城。
・小口城:愛知県丹羽郡大口町小口

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