『明智軍記』（第5話）福井県内の明智光秀ゆかりの地

★原文＆現代語訳（大河マニアックス様）
http://iiakazonae.com/1223/
★解説（武将ジャパン様）https://bushoojapan.com/bushoo/akechigunki/2020/01/10/141138

昨年末、「福井県内の明智光秀ゆかりの地」に案内板がたてられたのですが

①美濃街道（道の駅九頭竜　大野市朝日）
・紹介済み　https://bushoojapan.com/bushoo/akechi/2019/12/04/137903
②称念寺（坂井市丸岡町長崎）
・紹介済み　https://bushoojapan.com/bushoo/azaasa/2019/12/13/138727
③明智神社（福井市東大味町）
・紹介済み　https://bushoojapan.com/bushoo/akechi/2019/12/14/138857
④一乗谷朝倉氏遺跡（福井市城戸ノ内町　復原町並）
・紹介済み　https://bushoojapan.com/bushoo/azaasa/2019/12/21/139397
⑤岡太神社・大瀧神社（越前市大滝町）
・第12話「義昭公濃州御移事」で紹介予定
⑥三田村氏庭園（越前市大滝町）
・第12話「義昭公濃州御移事」で紹介予定
⑦熊川宿（若狭町熊川　若狭鯖街道熊川宿資料館宿場館）
・第18話「信長朝臣越前敦賀郡出馬事」で紹介予定
⑧得法寺（若狭町熊川）
・第18話「信長朝臣越前敦賀郡出馬事」で紹介予定
⑨佐柿国吉城址（美浜町佐柿　城主居館跡入口付近）
・第18話「信長朝臣越前敦賀郡出馬事」で紹介予定
⑩金ヶ崎城址（敦賀市金ケ崎町　金崎宮）
・第18話「信長朝臣越前敦賀郡出馬事」で紹介予定
⑪石山城（おおい町石山　石山城跡登り口）
・第18話「信長朝臣越前敦賀郡出馬事」で紹介予定

「なぜ、明智光秀文学碑を省いたのだろう？」と疑問。
たとえば、今回登場した
・三国湊
・堅苔崎
・雄島と大湊神社
・御万燈
・汐越の松
のうち、「汐越の松」は以下の理由で微妙ですが、雄島と大湊神社（明智光秀文学碑）が入ってないのは不思議です。
　『明智軍記』は、史実、通説、定説、学説を知っている人にとっては「誤謬充満の悪書」ですが、知らない人にとっては、面白い時代小説です。たとえば、今回（第五話）、「永禄8年5月9日から20日まで、明智光秀は、薗阿上人を誘って、山代温泉へ湯治に行った」と書いてあれば、「ああ、そうですか」で終わりなのですが、史実、通説、定説、学説を知っている人は、「山代温泉へ湯治に行ったのは、永禄11年5月9日から20日まで。それを永禄8年に変えたので、同伴者を薗阿上人に変えざるを得なかった」となるわけです。ただ、どちらが真実であっても、明智光秀が雄島へ行って漢詩を詠んだことは、両者に共通する真実なので、「福井県内の明智光秀ゆかりの地」に入れて、案内板をたててもいいと思うのです。（「汐越の松」で明智光秀が詠んだ歌は、永禄11年説では同伴者が詠んだ歌になっています。）
　永禄11年説については、別稿「もう1つの真実　ー明智光秀文学碑の謎ー」としてまとめておきました。ぜひ、ご購読下さい m(_ _)m
https://note.com/senmi/n/n118ed0b6615f

★故地巡り本

・明智滝朗『光秀行状記』（中部経済新聞社）
・塩見弥一『明智光秀ゆかりの地を訪ねて』（日本図書刊行会）
・信原克哉『明智光秀と旅』（ブックハウス・エイチディ）
・『明智光秀ゆかりの地を歩く』（サンライズ出版）
・「明智光秀の足跡をたどる旅」製作委員会『明智光秀の足跡をたどる旅』
・『るるぶ　麒麟がくる』(JTB)
・『まっぷる　明智光秀』（昭文社）
https://www.mapple.co.jp/8398/

　福井県内の故地について、最も古い明智滝朗『光秀行状記』では、
・福井市弥念寺
・光秀寺小屋跡
・福井県東大味明智屋敷跡
・雄島神社
・一乗谷朝倉義景居館跡
・福井県武生市竜門寺
・朝倉義景之墓
の7ヶ所が載せられていて（雄島神社→大湊神社）、「明智光秀の足跡をたどる旅」製作委員会『明智光秀の足跡をたどる旅』には、
・一乗谷朝倉氏遺跡
・明智神社
・称念寺
・金ヶ崎城跡
の4ヶ所だけですから、「11ヶ所」というのは、「そんなにあるんだ！」「よくご存知ですね。さすがです」と、パンフレットを制作し、案内板をたてた福井県を皆さん絶賛しておられるけれど、私に言わせれば、「もっとあるだろ！？」「大湊神社のような重要スポットを省くのはありえない」です。

★参考サイト：福井の情報サイト「ふーぽ」
福井県内にある明智光秀ゆかりのスポットを巡ろう。2020年大河ドラマ「麒麟がくる」いよいよ放送開始！