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【映画】THE FIRST SLAM DUNK:なぜ自分は8回も観たのか

多分8回だったと思う。

本記事別名は「ザファーストスラムダンクは初見にとても良い映画だった」です。

つまり2022年12月に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』の今更〜な話題です。

思い出記事です。

(映画.comの解説にはほぼ声優の解説しかなかったのであらすじ割愛)

自己紹介。
この劇場版がスラムダンク初視聴でした。
原作未読アニメ未見、主人公が不良で「桜木」って名前、「流川」って人がライバル、くらいの情報量。

バスケのルールもよくわかってなくて(小学生の頃にやったはずだけどな)、バスケは1チーム5人とこの映画のOPで理解した時に「あっスポーツものにしては覚えやすくていい!」となったくらいの知識量。

ちなみにこのOPで全員坊主頭の対戦校が出てきて理解度は死にました。
※後でちゃんと区別つくようになる

視聴前の新鮮な感想
(番号は背番号/キャラの名前わからないから番号で呼んでる)

映画つくったの、原作者だよ!


身内から推しに推されて、重い腰を上げて2023年6月中旬に観に行きました。
ロングラン上映のおかげです。ありがとうございました。

〜初回感想〜
当時のLINEやTwitterのログから抜粋

・試合終盤シーンまじよかった、固唾を飲んだ
・この無音演出がやばい!2023
・バスケ初めて4ヶ月という事実ではあの狼藉の言い訳にはならんと思うよ赤木さん
・桜木花道の身体が心配になる
(試合終わってからの描写で一切出ないから、死んだのかもとすら不安に)

・お母さんがようやくお子さんの死を乗り越えられた物語でもあった
・お兄ちゃんの死亡フラグの立て方がド丁寧
・お兄ちゃんの髪型、小学校で学年にひとりくらい居る、親御さんがヤンチャしてるタイプのお子さんやんってなった(※誤解)
・弟も中学生でピアスしてるのヤンキーすぎる

・三井さんと流川さんの区別付きにくくて、下まつ毛の有無で判断してた
・不良の所属が多い高校だから流川さんもインテリヤンキー系の部類なのかなて印象(※誤解)
・三井さん、髪の毛長々しいバージョンとか出るから困惑もした

・対戦校では語尾にぴょんつけてる人の存在が恐ろしかった
・最初聞き間違いかと思った
・ぴょんってマジで付けてる!?て理解した時の恐ろしさがあった

・回想の詳しいとこは原作読んでね!て感じで、これは原作買う気になる
・映画だけ見ても違和感ない(あまりにもぶったぎられすぎてて逆に割り切れる)

↑これこれこれ!
原作への誘導が上手い!

とはいえ映画そのものは「宮城リョータのこれまで」という人生に寄り添った構成なので1本の作品としてしっかり完結している。

これが試合だけだったら、ここまで繰り返しは観なかったかも…。

さすがに宮城リョータ沖縄旅行からの部活復帰時に顔が青あざ絆創膏だらけ三井鉢合わせシーンは「えっなになにしらないバイク事故の怪我だっけそれ時系列いつ!?」ってなったよね。

試合には関係なさそうだからあんまり気にしないで流せたのも事実…。

でも原作を知っていたら、宮城リョータと三井寿の試合中のあらゆるやりとりにぐっとくることができる!(知らなくても因縁の描き方が丁寧だからぐっとくるものはある!)

スラダンもバスケも知らなかった映画初見の自分からしても、

①宮城の苦難多き半生から、堅実な活躍・母との和解・舞台への旅立ちというハッピーエンド
②赤木もまた苦悩が多かった、そしてそれが報われた試合である
③桜木の主人公から外れてもなお輝く存在感と試合の流れを変える力

上記が初見でしっかり伝わるので、物語としても良い構成でした。


でも試合は「すごかった」てことしかわかんなかった!小ネタが多いのは伝わった!裏でちょこちょこ動いてるのはわかった!でも把握しきれない!さすがに1回ではとても……。

だからまた観た!

おおよその展開はわかったから後は他の人の動きに集中して見られるね。
→認識が甘かった。2回3回観ても結局主人公周りに集中してしまう。

あとは何よりラストの無音演出をまた劇場で感じたかった、というのも大きな理由でした。
全員が息を潜めるあの感覚は、劇場でしか味わえない!いま音出したら殺されるかもってくらいの緊張感!そして実尺の速度あれくらいなのかなという新鮮な驚き・畏怖もある。

観客と映画がひとつになる『体験』があったからこその、繰り返し視聴でした。

回数を重ねるうちにアニメも見始めて、アニメにあわせて原作本も買って(この速度感なので結局まだ山王戦の原作範囲読めてないです)、バスケがどういうスポーツなのかふんわり理解しつつたま映画を観て……。

そんな中、ありがたかったのが『HELLO! MOVIE』アプリを使った音声ガイドでした。

音声ガイドのおかげで「今これは誰の視点なんだ」「何が起きてるのか」が理解できました。
ト書きを読み上げてもらっているような感じです。

そしてさらに!理解の助けになったのが!
実況解説コメンタリー!!

段違い、試合の解像度!

実際の場には行けてないので音声ガイドで後から聞きました。Blu-rayに収録してほしい!
宮城リョータの過去回想中は静かになるのはほんのり面白かったです。ここに実況解説入ってもしょうがないもんな。宮城リョータも困惑しちゃうよ。


というわけで。

なぜ自分はスラダンを8回も観たのか。

スラダンをほぼ知らない自分の前に現れた、

手に汗握る試合展開、

コート上の選手ベンチの選手観客席そして宮城リョータの人生という圧倒的な情報量、

それでいて原作も気にならせる取捨選択、

加えて様々な施策。


これらが劇場リピーターに変えたというわけです。
ちなみに過去最高はシン・ゴジラの4回でした。

そもそも自分が公開半年経っても劇場で見ることができたのは、公開当時からそれまで繋いできてくれた人々の努力と観に行ったファンの人たちのおかげです。

ありがとうございました!
Blu-ray楽しみにしてます!

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