見出し画像

私の出産記録 🎊第一子の巻👶🏻後編

だんだん増してくる陣痛の痛みに耐えながら、隣室で行われている分娩台の調整作業が気になる私。

子宮口が7cmまで開いてくると、尿意が頻繫に訪れる様になりました。
右腕に点滴をセットしてもらう頃には、二、三分間隔の強い痛みが、波の様に押し寄せていました。

そのうちに、どうにも堪えられない痛みが来て、思わず「ぐうう~」と声が出ました。
「赤ちゃんの頭が見えてきてる。でも、子宮口が頭にかぶってる。」
という看護師さんの言葉を聞いても、もはや頭が働かず、痛みをやり過ごすことに集中するだけ…。

『いきみ』を頑張っているのですが、痛みの波の合間に、強い眠気が襲ってきて全力が出せない感じです。

いよいよ痛みしか感じない段階に来て、悲しい訳でもないのに、涙がポロポロこぼれてきました。

それからようやく分娩台に上がるものの、台の不具合は直っておらず、陣痛クライマックスの私を乗せたまま、上がったり下がったりしていました。

いよいよ、院長先生が『携帯用酸素ボンベ』の様な物を持って部屋に入って来ました。
それを外に出ている赤ちゃんの頭に被せ、会陰をパチンと切り、ズルリと赤ちゃんを引っ張り出しました。

「アー、アー、アー!!」

赤ちゃんの声が響き渡り、院長先生が、「元気な男の子だ。」とつぶやきました。

まだ荒い呼吸をしている私に、体を拭かれた赤ちゃんが渡されました。
つい先程まで苦しさしか感じていなかったのに、急に、言い表せないような充実感と幸福感に包まれました。

顔中を口の様にして泣いている赤ちゃんの鼻の頭に、白い吹き出物があるのが可愛かったです。

🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣

当時の出産記録を読んで、簡単にまとめてみました。
約二十二年の月日が経とうとしているのに、当時を思い出してしんどくなりました🤭
やれやれ、です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?