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メディア化するプライベートサロン

昨日は午前中から自宅に来客。
青森からきたその女性は、障がい者就労継続支援A型事業の「畑のきっちん」というレストランを経営していた方。

(写真は「畑のきっちん」Facebookページより)

著者中村文昭さんのイベント前の会食の席で隣になり、その明るくてチャーミングな様子に魅せられていたが、
それが彼女の魅力のほんの一部だと知ったのは、その後のこと。
著者香葉村真由美さんと川端知義さんの講演会にゲスト出演することになり、向かった青森。
その際講師控室に置かれていた衝撃的に美味しいお弁当は、講演会終了後の打ち上げ会場となった「畑のきっちん」で作られたもの。

打ち上げ時にも、地域の農家さんの厳選野菜を中心に素材をしっかりと感じることのできる料理が振る舞われ、
この代表の齊藤あゆみさんの、繊細な仕事ぶりを感じた。

それ以来、東京に戻ってからもこの「畑のきっちん」のことが気にかかっていた矢先、
コロナの影響で昨年の4月11日、このお店は営業を停止。
可能性を感じさせるお店だっただけに、もうこの場所がなくなってしまうということに、寂しさが募った。
そして、早々の決断を下した彼女のその器を思い、ますます彼女に興味を持った。

そんなあゆみさんがご主人の単身赴任の関係で、これから何度か東京に来ると言う。
嬉しい再会となった前回は千住の名店をめぐり、ゆっくり話をした。
その際、彼女に相談事をしたことがきっかけとなって、
彼女と共にユニットを組む髙木美怜さんとが一緒に、
『あの日ののぞみ246号』キャンペーンBBA(ババア)を引き受けると申し出てくれた。
思わぬ展開に喜んでいると、さっさと数十冊発注してくださり、見事完売。
現在もまた数十冊注文いただき、著者の講演会会場での販売を続けてくださっているあゆみさんと、昨日は東京で二度目の再会。

今回は自宅でゆっくりと、彼女のこれまでの話を伺うことに。
初めて聞く話、彼女のイベント主催における判断と行動、
そして「畑のきっちん」経営者になった経緯と、閉店の決断にまつわるエピソード。
それはそれは胸を打つ内容ばかりで、
途中からわたしは悪い癖で、「これはわたし以外の人にも聞いてもらわなくては」と、今回はイベント主催にまつわる部分をもう一度、カメラの前で話して欲しいとお願いした。

一人で話すのは難しいと遠慮されるあゆみさんに、それならわたしが質問しますと、対話形式を提案。
30分ほど、彼女から3つのポイントを聞かせていただいた。
これはまず、センジュ出版読書会主催者グループのメンバーとセンジュ出版ファンクラブの会員に向け公開する予定だが、
彼女とのこの時間のおかげで、この自宅スペースで今後、女性経営者を招いて話を聞かせてもらう試みを始めようと思いつくことができた。

著者も経営者も、社会に対するメッセージを、その作品で、その商品やサービスで、
わたし達に投げかけている。
それを引き出すのが編集者なら、本を作るように、
経営者の話を必要とする人に届けることの協力が、この場所から、同じ経営者の立場でできるかもしれない。

このプライベートサロンにあるのは、本とハーブにアロマ、マイクにカメラ、
そして対話。

編集を本だけでなく、まちに、カフェにと拡げてきたこれまでのセンジュ出版。
これからは対話の相手を著者や読者だけでなく、経営者にも拡げ、
一人ひとりの物語を、別の誰かに手渡していこうと思う。

#今日の (正確に言うと昨日の)一冊
#不恰好経営
#南場智子
#200 /365

#畑のキッチン
#齊藤あゆみ
#中村文昭
#あの日ののぞみ246号

#対話

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