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⏰もしも、時間をあげたりもらえたり出来たら、#8

前回のあらすじ → #7 こちら から
時間交換所を始めたA君とB子。
しかし、半年も経たないうちに止めることになりました。
Mr. X は、どうするのか。

もしも、時間をあげたりもらえたり出来たら、#7

A君とB子の困惑

2人は、Mr. X に代理店を止めたいということを告げて、足早に店を出ました。急いで家に戻った2人は、これで良かったのだと納得してリビングのテーブルに着いた。
黙ったまま向き合って座った2人だが、どちらも何か話したそうだった。
A君がこれまでのことを整理しょう、と言い出しました。
B子はうなづきました。

  1. 私たちは、代理店を始めたいとMr. X に伝えた

  2. Mr. X は、快くOKを出した

  3. 私たちは、実体験を売りに「時間をあげたりもらったりしたい人たち」を見つけることができた

  4. 少しずつだが、試してみたいという人が増えてきました

  5. しかし、早い人で数か月で、みんな「元に戻してほしい」と言ってきた

この方法では、上手くいかなかった

やはり、そもそも時間をもらってしっかり使いこなせる人は少ない
やはり、時間をあげて充実した生活を出来る人も少ない

最初は、上手くいくと思った。
それに、試した人の中には私たち以上にフィットしていると見える、二人もいました。なのに、半年で止める結果になるとは、どうしても不思議で仕方なかった。

長い沈黙が続いた


突然、B子がふっと話し始めた。

「今日カフェで、Mr. Xに代理店を止める話しをしたとき、Mr. X さんの表情見てた?」
A君は、「えっ」
B子は、「気のせいかもしれないけど、口元で"ふっ"と笑みを浮かべたような気がしたの」「何も気づかなかった?」
A君 「あ、うん、ぼくも "アレ?"って感じがした。 なんか私たちが止めることわかっていたような表情に感じたよ」

私たち、もしかして騙されているのか?

続く


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