心地よい孤独から生まれる”充実”
先日ひとり旅の記事を連載して、多くの方から反響がありました。中でも
「お子さんは大丈夫なの?」
というメッセージを、子育て中の何人かの方からいただきました。
うちは、もう高校3年なので、私が旅行に行くと言うと、彼は喜びます。うるさい鬼母がいなくなるのは、彼にとって至福のようですね。
ところで、多くの人が「ひとり旅」というよりも、その前に「ひとり時間」の確保が難しいのかなと感じました。
自立したシニアライフを手に入れるためには、ひとり時間を充実させることは大切です。そこで、今回はひとり時間とは、結局どういう時間なのか、どんな良いことがあるかをお伝えします。
1.自立したシニアライフとは
私の考える自立したシニアライフとは、お金に困らず、健康で、趣味を楽しめるセカンドライフです。経済的自立、身体的自立、精神的自立の生活とも言えます。
3つの自立が叶うと、家族や仲間と四六時中一緒にいるのではなく、ひとりで動きたくなるのは自然の流れでしょう。
2.ひとり時間とは○○の時間
自己決定によりすごす時間です。
ひとりでいる時に、何をするか。100%自分で決められる時間のこと。
誰に遠慮もいらない、100%自分のための、自分による、自分の時間です。
For myself, by myself, of myself.
3.心地よい孤独
「おひとり参加限定」のひとり旅のツアー商品を販売しているクラブツーリズム株式会社のWeb調査によると、「ひとり旅の魅力は?」という問いの1位は「同行者に気を遣う必要がない」(91%)、2位は「自由に行先を言決められる」(83%)でした。(※1)
100%自由というのがひとり旅の魅力、つまり、ひとり時間の魅力ということでしょう。
ひとり時間が好きになれば、その時間は心地よいものになります。
自分と向き合い、振り返ったり未来を描いたりできること。自分で自己成長を促し、自ら自己価値を高めることもできるわけです。
もちろん、誰に気を遣うこともないので、自由な思考がどんどん拡がっていくのもまた魅力です。妄想は楽しい!
4.ひとり時間をつくるのが難しい現実
女性がひとり時間を確保するのは難しい時期があります。あえて”女性は”と述べるのは、やはり結婚や出産、子育て、介護などライフスタイルがどんどん変わっていくのが、今の時代もまだ女性が多いからです。
私の場合、ひとり時間を持てなかったのは、会社員として忙し過ぎた20代、育児に専念した40代です。20代と40代の約20年間は、「目の前の仕事、目の前の人を最優先」した期間でした。
会社勤めしながら子育て、親世代と同居、親の介護などがあると、ひとり時間の確保は難しいことが多いと思います。
ただ、「できない」と思っていては、いつまでもできません。
たとえ30分でも15分でも、ひとりの時間を確保すると決めること、覚悟することが大切だと感じます。
5.心地わるい孤独からの脱却
買い物の途中で30分カフェに寄る。
1円でも安いものをスーパーで買った後に、500円のコーヒーを自分のために注文するのは、罪悪感マンマンになりそう。
心地よいどころか、コーヒーを飲んでいても居心地悪すぎ!になるかもしれませんね。
それは例えば、一皿200円の居酒屋しか行ったことないのに、3万円のコース料理をいただけるレストランに入ると、ぎこちなく感じるのと似ています。
人は居場所が変わると居心地が悪くなるからです。
でも、そこをあえて乗り越えて、3回や5回と回数を重ねると、なじんでくるはず。
買い物の途中で30分カフェに寄る。
もしもまだ一度もやったことがなければ、一歩踏み出してみてくださいね。
物事はゼロからイチが一番エネルギーを使います。その後は延長か、ステージアップで階段を上がること。
前進だけが人生ではなく、後退することもしばしば。2歩進んで3歩下がったとしても、また2歩進めるように、あたなを応援しています。
※1)40代以上の男女に聞いた「おひとりさま」の過ごし方調査https://onl.tw/FP4JqYc
6.愛がすべてを救う
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