【初めての高齢者介護】 オムツ交換の事前準備
初めての介護体験において、おむつ交換は重要な役割を担います。特に排泄ケアは1日に5~10回以上発生する可能性があり、介護者にとっては想像以上の心身への負担が伴います。さらに、介護を受ける方にとっても、他人に排泄ケアを任せることは自尊心に影響を及ぼすデリケートな問題です。
オムツ交換の事前準備について紹介します。
寝たきりの状態でのおむつ交換
チェックリスト
◻︎テープタイプのおむつ
◻︎尿とりパッド
◻︎使い捨て手袋
◻︎ぬるま湯(陰部洗浄用)
◻︎バケツまたは専用洗面器
◻︎温かいお湯で湿らせたタオルと乾燥タオル
◻︎トイレットペーパーまたはティッシュ
◻︎ケアシーツ
◻︎新聞紙
◻︎ビニール袋
テープタイプおむつの選び方
寝たきりの方の場合、体形に合ったテープタイプのおむつ選びが重要です。サイズ選びでは、おしりにフィットするものを選び、小さすぎず大きすぎないことが重要です。適切なサイズの目安としては、お腹とおむつのテープの間に手のひらが入る程度です。サイズはメーカーによって異なるため、購入時にはサイズ票を確認しましょう。
尿とりパッドの選定
適切な尿とりパッドを選ぶためには、尿の量や交換頻度に合わせてサイズを選ぶことが大切です。大きめのものを用意し、2~3日間の排尿記録をつけることで、最適なサイズを見つけることができます。
排泄記録の重要性
排泄記録には、以下の情報を記載します。
・排泄回数
・排泄時間
・排泄量
・漏れが発生した時間
※上記に加え、水分摂取量や摂取時間も記録することが推奨されます。これにより、水分摂取と排尿のバランスを理解し、排尿パターンを把握することが可能です。こうすることによって、不快な状態を最小限に抑えるために非常に役立ちます。
ニオイ対策の重要性
おむつを使用する際、避けられない問題の一つがニオイです。これは介護する側とされる側双方に精神的な負担をもたらします。
チェックリスト
◻︎こまめにおむつを交換する
◻︎おむつ交換時に陰部を清拭し、おしりを洗浄する
◻︎おむつ専用のビニール袋を使用する
◻︎使用済みのおむつは新聞紙に包んでからビニール袋に入れて廃棄する
◻︎密閉型ゴミ箱を利用する
◻︎空気清浄機の設置
◻︎おむつ交換後の換気
消臭剤を使用する場合
被介護者の自尊心を傷つけないように配慮し、見えない場所に設置することが望ましいです。香り付きの消臭剤は、時には不快なニオイを生じさせることがあるため、介護用の消臭剤の使用が推奨されます。
介護の現場では、これらの事前準備は介護者と被介護者双方にとっての心身の負担を軽減し、より良いケアを提供するために不可欠です。
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