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僕にとってのライブ写真とは何か

アーティストがライブをしている時に撮影した写真を「ライブ写真」といいますが、僕が考える「ライブ写真」はそういった意味を持つだけでの写真ではありません。
今回は「センイチに撮影依頼してみようかな」や「センイチってどういう写真を撮ってくれるライブカメラマンなの」と思ってくれている方々に読んでほしい記事を書いてみました。

バンドとライブを体現する写真であること

現代においてライブ写真はSNSで使用されることが多く、多くの人の目に触れる限りは「音源では分からなかったけど、このバンドはこういう感じのバンドなんだ」「今回のライブ行けなかったけど、こういうライブだったんだ」と目に見えてハッキリとバンド/アーティスト・ライブを理解できる写真であるべきと考えています。
例えば、バンドが力強く迫力のあるパフォーマンスをするのであれば、その迫力がわかるような写真。お客さんがぎゅうぎゅうでとても盛り上がっているのであれば、その盛り上がりがわかるような写真であるべきという感じです。
なので基本的に僕が撮るライブ写真は編集の段階で多くの手を加えません。編集はあくまでバンドとライブの本来の良さを伝えるためのもので、自分の作品を作る手段ではありません。

盛り上がりが一目で理解できる写真


瞬間を捉えた写真であること

僕は「ライブの瞬間を捉えている写真こそライブ写真」だと考えています。ライブハウスで写真を撮ったこと、撮られたことがある人はわかるかもしれませんが、ピントさえ合えば「なんとなくかっこいい写真」は撮れちゃいます。じゃあ、そういう状況下で「ライブ写真」をどう撮影するか。「瞬間」を捉える、もうこれしかないと思います。バンドがジャンプする「瞬間」、観客が手を上げて盛り上がっている「瞬間」、照明がアーティストに綺麗に差し込む「瞬間」。ライブの全ての瞬間を写真に記録し伝えることがライブカメラマンの仕事です。誰でも撮れてしまうような「なんとなくかっこいい写真」ではライブ・バンド・アーティストの良さは伝わりにくく、それはただのポートレート(人物写真)でしかありません。ただ、これが難しいんですよね!僕もより多くの瞬間を捉えられるよう日々精進しています笑


バンドがジャンプする瞬間を撮影した写真

写真に正解はない、ライブ写真にも

ここまで語っといてアレですが、写真に正解はないです。もちろんライブ写真にもです。(笑)
写真に正解があるとすれば「貰い手が喜ぶかどうか、好きかどうか」でしょうか。ライブカメラマンを始めたころは、ジャンプした瞬間を綺麗に撮れて、会場の一体感も綺麗に撮れて、「あぁ今日のライブ写真はいいの撮れたわ、これは絶対使ってもらえるわ」と感じでも「えぇ!?その写真使うの!?」みたいなことが割とありました。つまり、そのライブで撮った写真の正解はバンドと僕とで違ったということです。おそらく、バンドメンバーの間でも正解は複数あったでしょう。食べ物と同じで、脂っこいお肉が好きな人もいれば、逆にあっさりしたお肉が好きな人もいるのと同じなのかな?と考え、最近は「僕が考えるライブ写真」だけ納品するというマスターべーションはせず「自分達のライブ写真はこれだ!」とバンドが考える写真、バンドが貰って喜べる写真も納品できるよう工夫しています。

バンドの要望に応えた、いつもとは違うテイストの写真

おわりに

どうだったでしょうか、僕のライブ写真に対する考え方。TwitterやInstagramに写真を載せることは今まで沢山ありましたが、ライブ写真に対しての考えを言葉に表したのは初めてなので少し恥ずかしいです(笑)
今回の記事を読んで、共感してくださる方ばかりではないと思いますが、「ぜひ一緒に仕事をしてみたい!」「撮影して欲しい!」と思った方がいれば、TwitterやInstagramにご連絡いだければと思います!
それでは、また。

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