BALMUDA The Cleaner#サイトレビュー
#23
掃除機というよりもインテリア
FVで目につくのは掃除機の吸い込み口がくるくると回転する様子。思わず「回るんかい」と胸中で声を上げてしまった
「まったく新しい掃除体験」というコピーに始まり、整然とした部屋にポツリとたたずむ掃除機。それは部屋を掃除する家電というよりも、インテリアを構成するパーツだ。
2015年に高級トースターを投入してから、家電という成熟市場で「高級家電」のブランドを築き上げたバルミューダらしいマーケティングと言える。
「機能性」を訴求する家電のブランドサイトともその趣を違えている
高級掃除機といえばダイソン。機能をゴリゴリ前面に打ち出し細分化されている。商品を購入することは前提として設定され、「あなたはどのタイプの掃除機を買いますか」とユーザーに選択を迫る構成と言えるだろうか。
「機能性」より「機能美」を前面に
ダイソンやパナソニックの大手プレイヤーがひしめく「掃除機」の市場で日々は節約・倹約を意識しつつ、家具や家電などこだわりたい部分には支出を惜しまない消費者をターゲットに据える。ブランドサイト(兼EC)も質感のある雰囲気を醸成している。
レイアウトはZ字型を基本としたシンプルな構成で、見出しも柔らかい、親しみのある表現を使っている。レスポンシブでも最適化されたレイアウトになっている
モノトーンの配色を基調に、製品とのイメージともマッチし、統一感のあるトンマナに
BALMUDAの製品が質感のある黒や白でデザインされており、サイトの配色も#333や#fffを基調とした統一感のあるトンマナになっている。FVをはじめとして「特徴」や「シーン別の使い方」でも映像を積極的に採用。再生の選択権はユーザーに委ねられ、再生しても端末が重くならない程度の容量で、ユーザー体験も損なわれない点がポイントだと思った。
【つぶやき】
今回は普段と違うやり方でサイトレビューしてみました。自分の役に立つレビューは何か、ただの作業にならないよう模索する日々。今回はマーケティングの観点からサイトを分析してみました。やはり「もの」のよさを発信する手段の一つとしてWEBデザインがあるのだな、と痛感しました。
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