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紙カミソリ #サイトレビュー

#25

通常のカミソリと比べて98%プラスチックを削減した貝印の「紙カミソリ」ランディングページを分析します。

カミソリ=プラ製の常識を破る

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キービジュアルは紙カミソリを持った手のピクチャ。紙を突き破って製品が飛び出ている様は、カミソリを「紙」を使って「自分で組み立てる」という常識を破るような製品の「特異性」を上手に表現している。

紙カミソリを持った手のビジュアルに、シャドウをかけることで背景がどこか「クラフト紙」のような印象になる。ファーストビューは固定され、以降のコンテンツが覆いかぶさる形でスクロールしたり、背景に若干のパララックスを施すことで、全体的に奥行きのあるビジュアルに仕上がっている。

ジェンダーの概念も削ぐ「紙カミソリ」

カミソリといえば男性用のイメージが先行してブラックを基調とした重厚感あるデザインが多く、製品のブランドサイトも同様のトンマナになりやすい。

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カミソリという剛直なイメージが先行するコモディティに対して、サステナブルやジェンダーフリーを連想させるネイチャーカラーを採用。2種類の補色を重ね合わせたテトラード配色である。カラフルだが主張の激しくないバランスの取れた配色でサイトを構成している。

テトラード配色は、色相環を4等分する位置にある4つの色相の配色です。色相環で正方形を構成することで、2組の補色色相配色でもありカラフルな印象の配色になります。


「紙」の世界観を踏襲しつつ、サイトデザインに落とし込む

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2カラムの半分は固定された状態で、ページの右半分がカタログページをめくるかの如く短冊状にスクロールしていく。事務用品を扱うPLUSが発表したコンセプトブック「Plus Design X」(紙媒体)の世界観をWebデザインで表現している。

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オーストラリア・キャンベラにある老舗魚屋のサイト。英字新聞の装いでホバーするとモノクロのコンテンツがカラー化する。レトロとデジタルが折衷したデザインになっている。

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