Photo by rasw 花の枯れるのを見ていた 3 セン 2024年4月23日 22:54 花の枯れるのを見ていた。いつもならすぐに取り替えてしまうものを、花瓶に水を足しながら、朽ちゆく儘に任せていた。ふと、光を失い、頭を垂れる花弁に囲まれ、ただ一つ蕾のまま残っているものが目を惹いた。それは今にも花開きそうに身を膨らましたまま、咲くともなく、枯れるともなく少しずつ、少しずつ、その艶やかな色彩を失った。天女の置き忘れた羽衣のように尚一層燦爛と、香り立つ余韻を残して。2024.4.9 ダウンロード copy #詩 #花 #詩のようなもの #枯れる 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート