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Send The Theater制作日誌#10


こんにちは!
運営チームお初登場の大浦千佳です。

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発起人・戸田さんと同じチーズtheaterのメンバーで、俳優部でございます!

本日は、

役者目線からの制作記録をお届けしたいと思います!

普段の舞台公演では、あまり意識しないカメラが入ることで、
役者は何か変化があったのか?!
果ては、通常通りなのか?!
無観客だと、こんな問題が!!?

などなど、
各劇団さんの感想も踏まえて、お届けしたいなと思います。



まずは、
先日6月29日に無事に終幕しました、

SendTheTheater『With』振り返り公演

ご来場誠にありがとうございました!!

今回も無事に“生配信”でお届けできました。

上演作品を振り返りながら、
4劇団の演出家と出演者による生チャット!
視聴者の方々も同時に生チャット!!

そして、
チーズtheater3人の幕間トーク!

音楽スタジオで生配信したので、
ドラムセットの前でバンドマン気分でした(笑)
是非、コチラもまだアーカイブ公開しておりますので、チャット欄と同時に見てみて下さい!

https://youtu.be/sh3nZSFC0Vc

配信映像があると、
このような振り返りが出来るのかと、
発見と楽しさがありました。
視聴者の方々からも、
楽しかったの声が多くて嬉しかったです。

因みに、振り返り公演という分かりやすいそのままの命題は、
運営のボス・深澤が付けました(笑)さすが!!


はい、
では本題に入りまして、

役者側からの生配信の感想&課題

などを、お届けしたいと思います。

まず今回のSendTheTheaterは、
生配信でどのような問題点が出てくるか、という調査も踏まえた企画だったので、
今回は“無観客”生配信というスタイルでした。

無観客…
そう、まずはここが舞台役者からすると、
不思議な状況でした。

普段からお稽古やゲネプロは、
もちろん無観客ではあるのですが、
劇場という空間の客席側が空っぽ!という状況は…


不安!
反応ゼロ!
劇場ってこんな広かった?!
寂しい!!
オイラどこに向かってやっているんだ?!


という状況でした。
だからまず思ったのが、
お客様がご来場頂き観劇してくださる事は、
相当なパワーを頂戴していたのだなと
( ;∀;)

分かっていたものの、
改めて、
いやそれ以上に痛感しました。

そんな寂しい中、
カメラという黒い物体が現れました。
しかも今回は3台、そして頭上にも1台!!
引きで更にもう1台!!!

まずはこの物体に、
慣れるのだ慣れるのだ、
黒い物体とお友達になるんだ、、、
と訳の分からない事を念じておりました。
(↑あ、この辺りは大浦個人の見解)

初舞台の時のような気持ち、
忘れかけていた初心が
ぐわ〜〜と押し寄せてきました。


でも、
いざ場当たりやリハーサルを重ねるうちに、
カメラの存在が逆にパワーになり、
カメラの先にお客様がいるんだー!!
と思うと、届け〜〜!!という気持ちが湧きました。
これは、カメラマンさんが役者と一緒の呼吸で撮影してくれている事や、
照明さんの素敵な光、音響さんのナイスタイミングの音、
役者の声が反響しない工夫を舞台監督さんがやってくれている事、
などなど…

たくさんの要素がパワーとなり、
皆で届けるんだ!というチーム感が、
生配信だからこそより強く思えました。

今回の無観客生配信は、
普段の当たり前にやっていた舞台作品作りの良さに、
より深く気づけた事は、
すごく不思議な感覚でした。



たくさんの細かな発見、
今後の課題、
他の役者さまの声もどうぞ!

↓ ↓ ↓

出演者 感想


(TRASHMASTERS 樋田洋平さん)

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稽古、小屋入り、本番と普段の本番と変わらぬ緊張感や、苦しみ、楽しさを感じました。無観客ではありましたが、カメラを向けられた時、スタッフさんの空気感、そして生配信しているという事実、それを見ているお客様のことを想像すると、満席の中でやっている時と同様の感覚でした。いやそれ以上かもしれません。サイコーでした。
ただ、もし何らかのトラブルで配信が止まってしまった時の絶望感は中々のものだなと。これがもしワンステージだったらと思うと怖いですよね。それも含めて、生配信ならではとは思いますが。是非またチャレンジしたいなと思っています。
プレイヤー目線として、やはり映像作品なので、後に映像を見た際に自分の演技その他諸々の課題点が如実に分かるので、今後のレベルアップに繋がるなと思います。
あと、劇場に比べやはり、宣伝がしやすい!今回は無料だったという点はありますが皆さん、ちゃんと見てくれる。これは生配信の良い点だと思います。


(JACROW 小平伸一郎さん)

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15分ですが、無観客ですが、劇場でやらせていただいた感想としては僕たちの作品に関して演じる身としては変わりはありませんでした。生配信と言う緊張感が客席(スタッフさん)からも伝わってきてお客さんの前でやってる気がしました。
無観客だから出来た部分もあり、
お客様が入ったら今回とはまた違う提供になると思います。
台詞を話す人をカメラで抜くのはもちろんだけれども、僕個人としては相手や周りが気になるので、観る側の方が画面を選べるようにそのうちなったらいーなぁとか思います。


(アガリスクエンターテイメント 熊谷有芳さん)

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今回、Send The Theaterに呼ばれて最初に思ったのは、このラインナップでウチだけ毛色が違うので面白いかもということ。
次に、劇場からの配信にはトライしたかったのでとてもいいチャンスだと思いました。劇団の公演が中止になった影響でZOOMによる配信公演を試みたり完全リモートでアニメを作ってみたり、コロナ禍のせいでデジタルコンテンツを充実させざるをえなくなっていて、それはそれでよかったのですがやはり劇場に戻りたいという思いはありました。
しかし実際に劇場へ戻ってみたはいいものの、無観客というのは何とも難しいものでした。自分の半身がないような気持ちです。やっぱり演劇は観客とパフォーマーとが一緒に作るものだなと強く思いました。
カメラを見つめてその先のどこかで見ているであろう人々のことを意識もしましたが、この場にいるのかいないのかは、当たり前ですが全く違うことです。
そんな寂しい思いもしましたが悪いことばかりではありません。今回、SendTheTheaterでは超強力なスタッフさんとご一緒することが出来ました。特に普段あまり馴染みのない撮影班のみなさまの仕事っぷりにかっこいいなぁ〜楽しいなぁ〜とワクワクしていました。劇場に戻って来たら客席にお客様はいなかったけれど、代わりにそこに立っていたカメラマンの皆様が俳優を撮って届けてくれていたのだと思うと、本来の演劇ではないけれど、どうにかインターネットでお客様と繋がれたかしらと少し希望も感じました。
だからこそ、やっぱり本当はズラッと並んだお客様の顔を見たいです。笑い声を聞きたいです。そんな日が一日も早く戻って来ますように。もう少し、現在の演劇の在り方を探ってみたいと思います。


(アガリスクエンターテインメント 伊藤圭太さん)

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うちの劇団はコメディなのでオンライン演劇だと笑いなどのリアクションが返ってこない寂しさはありましたが、観ている方がチャットを感想を共有できたりして劇場ではできない楽しみ方ができるのはいいところですね。観ている方もマイクだけ用意して頂いて劇場のスピーカーからその笑い声が出せるようになったりすればいいなぁ…。
どの作品も客席以外の視点から撮影したり手持ちカメラで追ったりと無観客オンライン演劇でしかできない表現があって、通常の演劇公演の代替ということではなく別物として表現を追及していくほうがオンライン演劇の可能性があるのかもしれないなと感じました。複数の劇場から同時に中継したりもできそうですね。


(JACROW 福田真夕さん)

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新しい舞台のあり方の先駆けとなる今公演に参加でき貴重な経験をさせてもらいました。
ありがとうございます。
お芝居を見てお客様が楽しんでいただければ、舞台であろうと映像であろうと構いません。演じる身としては心持ちは特に変わらずでした。
見え方はいかがでしたでしょう?これはこれで新鮮に感じ取って頂けていたら幸いです。
現場は、映像と舞台の融合で2倍楽しく、映像ですぐ観れるお手軽さはいいものだなぁと。
ただし、やはり舞台は生のもの。
その場にいることで感じる空気や熱量、五感で味わう楽しさを感じていただきたい!
劇場でお会いできる日を心待ちにしています。

(チーズtheater 田谷野亮さん)

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観客ではなく、カメラに対してのステージングをすること、これが1番の違和感だった。
普段なら絶対にしない向き方が成立する。
身体に入り込んだ感覚、みたいなのが違和感を感じていた。

観客の呼吸がわからないこと。
テンポの正解がわからないからどうしても不安になる。
スイッチングに助けられてるのかな?
俳優は不安です。

観客と生配信、同時にしたらどうなるんだろうと思いました。

世界中どこにいても観れるのは、とても嬉しい!

ーーーーー


です!(^O^)

皆さま、
それぞれ思った事は様々ですが、
生配信の可能性はすごく大きくあるのだなと!!!

生配信を見てくれた私の大阪の友達は、
“生配信”の生で見ているドキドキ感が伝わったし、遠く離れていても見れたことにすごく感謝してる、というメッセージは、
本当に嬉しかったです。


本来は劇場で見てもらいたい、
作品の熱量や空気感、
そこに行かなければ体験できないけど、
生配信は生配信で、
生配信の良さがお客様に伝わったのかなと
思いました。


今後の配信上演の際は、
カメラはお友達…

いや、



お客様!!
一緒に見届けてくれるお客様!!



と、思います(^O^)/笑


最後まで読んで頂き、
ありがとうございました◎
大浦でした〜

#SendTheTheater






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