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そば屋冥利


そば屋二葉は、そば屋なのに年越し蕎麦をやりません。

何故なら本家栴檀のおせち料理や年越しのお客様を迎えること、大掃除などで蕎麦職人も含めた皆で栴檀に力を注ぎます。

昨年は、12月26日から1月6日までお休みをいただきました。

その間にたくさんの方が知らずに来られて帰らせてしまったり、お電話いただいたりもしました。

お休み中はしっかり整えて、より良い蕎麦を皆様にと考えている期間でもあります。



8日の夜、今年初めての蕎麦懐石。

3名様でいつものようにオードブル、蕎麦ラテ、蕎麦味噌、蕎麦がきをお出ししました。

締めのせいろをお出ししたらその中の女性が、お口に蕎麦を運びながら涙を流されました。

その方は、東京の方で二葉の蕎麦を食べると2年帰ってない東京を思いだしたそうです。

コロナの影響で、その上医療従事者ということで帰られるタイミングがなかったようです。

その涙にはご自分でもびっくりされたようでなんでかしらと言ってらっしゃいました。

そんな場面に立ちあえた私は、そば屋冥利につきますとの一言でした。

一本の蕎麦が、人の心を揺さぶる。

もう一度料理と言うものに真摯に向き合うことを再認識した夜でした。

食とは、人に感動を与えます。

美しい、美味しいの感動だけでなく、時には昔を思い出させたり、未来を想像させたり幸せな気持ちにもさせます。

これからも嬉しい時、悲しい時に携わせていただき、お客様に寄り添い感動していただく料理を目指します。

スタッフ一同が気を緩さず、安全で安心できる場所でお客様と一緒に共有できる空気感を、感じながら皆様にお料理を出したいです。

今日は日曜日ですが、少し休み過ぎたので1月9日は日曜日は営業しております。是非お立ち寄りくださいませ。

出番を待つだし巻き卵焼きや蕎麦ちょこ達も準備万端です。


本日もお読みいただきありがとうございます。

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【そば屋二葉 Instagram】

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