受け継ぐ

初夏を感じる昼下がりですね。
いかがお過ごしでしょうか？

さて、大学一年生の時から同じ寮で今でも仲良しの友達から珍しいものを送っていただきました。

その友人は徳島出身で学部こそ違うけれど、大学時代に一緒に生活をし、４年間楽しい時間を過ごした仲間です。

実家は、和菓子屋さんで何度か阿波踊りの折にもお邪魔しました。

和菓子屋さんはご両親で経営されていましたが、跡継ぎもなくご高齢の為に廃業されたとのこと。

いろいろな話をしているうちに、空き家になった実家には、さまざまな道具が残ってるとのことを聞きました。

そして木型や抜き型もそのまま残ってあると聞き、譲ってもらうことになりました。

届けていただいたものを開けたとたん作ってる姿を拝見したことはないですが、菓子を作ってる想いや息づかいが伝わる品々。

一つの段ボールは、廃業するとはどういうことかを教えていただいたようにも感じます。

今の季節なら鮎にあやめに葉や蝶々など他には金魚、トンボ、瓢箪やお祝い鶴など気持ちを込めて菓子を作った証がここにあります。

特注で作ったものもあるようで作った人と使った人の力を小さな抜き型に感じられます。

そんな気持ちを私達は、受け継ぎ、何か料理や甘味のいろどりに使っていきたいものです。

栴檀にもたくさんの抜き型がありますが、さらにいただいた抜き型を加えてバージョンアップした料理をすることがお礼なのかもしれません。

歴史を受け継ぐ重みを感じます。
そして、しっかりと受け継いでいきます。


本日もお読みいただきありがとうございます。

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料理旅館栴檀
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