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「BitLocker」のことを知らないって恐るべし

「BitLocker」って、皆さんはご存じでしたか?

私は夫のパソコンが壊れた今回、初めてその存在を知りました。

【「BitLocker」とは?】
ボリューム全体の暗号化を提供する Windowsセキュリティ機能であり、紛失、盗難、または不適切に使用停止されたデバイスからのデータの盗難や露出の脅威に対処します。

「Microsoft Ignite」ホームページより

これだけを読むとありがたい存在のようですが、この存在を知らなかった人間にとっては後々こんなに面倒なことになるなんて…という"シロモノ"でした。さすが仕様が知らぬ間に変わっているMクロソフト社。

今年の3月夫のパソコンが壊れてしまい、新しく買い替えました。Yカメラで購入したんですが、ありがちなdocomoからY!mobileへの乗り換えをすると安くなるという言葉にまんまと乗せられて(笑)、かなりお得な金額で購入することができました。それ自体は良かったんです。

ところが先日仕事先で使おうとしたら突然立ち上がらくなったらしく、購入してまだ半年しか経過していなかったこともあり、これは修理に出そう!と早速Yカメラへ。私の方が夫よりはパソコンに詳しいこともあり、一緒に行きました。

受付の人に修理の相談を1階で一度してから、完全に修理になれば3階の修理コーナーへ行くことになると言われました。

1階で調べてもらったところ「ハードディスクが壊れたのでは?」という結論になり、メーカー(dynabook)へ修理に出すことになりました。もちろん保証期間内なので無償で。

連休も挟んだので2週間程度かかると言われましたが、結果的には1週間程度で修理完了とのこと。すぐに引き取りに向かいました。

結果としては「ハードディスクの故障」ではなく「基盤の故障」ということで、初期化されずにデータ等はそのまま残っているという願ってもない状態でした。

ただ、戻ってきたパソコンがきちんと立ち上がるかどうかの確認をさせてもらうために操作を始めたところ、これまでに見たことのない画面が…。

その画面からどうすればいいのかの説明書は確かに付いていましたが、説明が圧倒的に足りなかったんですよね…。

この説明書がもう一歩踏み込んで注意事項などを書いていてくれれば、今回のようなことは起きなかったと思うんです。

その画面では「BitLocker」の回復キーというのを聞かれていて、dynabookからの説明書に書いてあるQRコードを読み込んで、その回復キーを取得するという流れでした。

Yカメラの修理コーナーの担当の方がそれほどパソコンに詳しくなかったんですが、とりあえずYカメラのiPadを使ってその回復キーを取得してくれました。

長ったらしい50桁くらいの数字とハイフンを夫が読み上げて、私が入力して…PINの設定をして…順調に確認作業は進み、無事にデータの残ったデスクトップを確認できました。

ただ…

回復キーが表示されたときに「メモをしてから削除してください」という文言を見た夫が写メを撮ろうとしたところ、修理コーナーの担当の方が「個人情報ですし、立ち上がったのでもうこれはいりませんね」と、勝手に削除してしまったようなんです…。

夫は大ざっぱな性格のようで意外に繊細(笑)。念のためにもう一度立ち上がるか確認させて欲しいと電源を入れたところ、再び先ほどの「BitLocker」の回復キーの入力画面が!!

もう一度聞かれるともちろんこちらは思わなかったし、キーを削除してしまった方もまさかの展開だったのかもしれません。でもあの長ったらしいキーを再び入力しない限りは、うんともすんとも先に行けない状況に…。

担当してくれた方では埒が明かないので、修理コーナーのリーダーも巻き込んでそこから削除してしまった回復キーをもう一度取得できないのかどうか、dynabookやMクロソフトに電話したりの大騒ぎになりました。

散々やり取りをしてもらった挙げ句「回復キーを再取得することはできず、初期化するしか手がありません」と。しかもdynabook側は再度受け付けてくれず、Yカメラがお付き合いのある修理業者にもう一度パソコンを預けて、そこから1‚2週間さらに時間がかかる上に有料とまで言われてしまい…。

途方に暮れた夫がリーダーの方とやり取りしている間に私がネットで調べてみたところ、同じような目に遭った人のnote記事が目に留まりました。

その人はたまたま回復キーをメモしておいたから良かったものの、毎回パソコンを立ち上げる度に回復キーを聞かれて入力するのが面倒で、dynabookのサポートに電話したそうです。

その際回復キーを毎回聞かれない設定を説明されたそうで、そのことまで説明書に書いておいて欲しかったと記事には書いてありました。

そうなんです。これは完全に説明不足なんです。あのQRコードの傍に「回復キーは再取得できないので、必ずメモしてください」「立ち上げる度に毎回回復キーを入力したくなければ、以下のように設定してください

ここまで書いておいてくれての、メーカー側の修理サポートだと思うんです。

修理コーナーのリーダーの方にもそのnoteを見せて、修理コーナーを担当するなら「BitLocker」について、ここまでの知識を持っておいた方がいいように思うんですが…と余計なお世話もしてしまいました。

Yカメラとしては今回のことは自分たちに落ち度があったので、新品との交換も含めて上の者と相談して方向性を決めたいとのこと。翌日まで時間が欲しいということで、結論は持ち越しになりました。

翌日電話があり、今回は新品を提供してもらえるということになりました。手元にパソコンがいち早く戻るという意味では、夫にとってはこの結論が一番ありがたかったです。

それにしても"セキュリティを万全に"は確かにありがたいんですが、この知識ってパソコンを使用している人みんなが知っているわけじゃないと思うんですよね…。現に私は今回の一件まで知りませんでした。

ちなみにYカメラでパソコンの知識にある程度長けている方も、回復キーを再度聞かれるようなことがあるとは知らなかったそうです。

何より今回のことで私が一番驚いたのは、パソコンが修理から戻ってきたときにきちんと立ち上がるかどうかの確認をされるお客さんがいないの?ということでした。

修理されたパソコンを開梱することなく、そのまま受け取って持ち帰る人の方が多いということですよね?

まるで"カスハラ"のようなことになってしまったのかもしれませんが(汗)、「BitLocker」がこの先も存在し続けるなら修理コーナー担当の方は知っておいて損はない知識だと思うんです。

何はともあれ、私自身は「BitLocker」の知識を得られたという点で今回はいろいろ勉強になりました。

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