ドラマ『Qrosの女 スクープという名の狂気』は、ミステリーでサスペンスなゴシップエンターテインメントです!!
あまり話題に上がっていないのがもったいないと感じる、桐谷健太主演のドラマ『Qrosの女 スクープという名の狂気』。キャストも適材適所で、なかなか面白いですよ!
週刊誌記者が主人公のドラマはこれまでにもいくつかありましたが【テレビCMに出演している美女「Qrosの女」は誰なのか?】という大きな謎があって、そこに向かってストーリー全体が動いていくという切り口は新しいと感じています。
このホームページの文言通り、大きなテーマは「芸能界」と「週刊誌」。「芸能界」のゴシップ記事は”蜜の味”というか、なんだかんだついつい気になってしまいますよね。スクープされた側はたまったもんじゃないと思いますが…。
桐谷健太は俳優として独自路線を走っているというか、骨太なようで繊細な役柄がよく似合うと思います。悪ぶっているけれど実は優しい…みたいな。
今回の「週刊キンダイ」所属の芸能記者・栗山孝治もスクープを連発する敏腕記者だけれど、どうやらトラウマを抱えているよう…。スクープを取った後にトイレにかけ込んで、吐いてしまうというシーンが必ず出てきます。
会社のためには必要なスクープだけれど、そのせいで傷つく人もまた存在することに対しての葛藤や罪悪感を抱えていそうな栗山の心の内が伝わってきます。
「”大衆が求めているネタ””刺さるネタ”を提供しているだけだ」とあらゆる芸能人の真実を暴いていくわけですが、スクープはまさに”狂喜”と”狂気”の表裏一体で、心のバランスを崩してしまう危険性もはらんでいると思います。
第1話は清純派アイドルとテレビでも人気の塾講師の密会を見事にキャッチして、不倫を暴きました。その裏では不倫アイドルが所属するアイドルグループのマネージャーと裏交渉し、同じアイドルグループのリーダーの喫煙場面の写真をもみ消す代わりに、初グラビアの掲載にもこぎつけます。栗山の手腕が光りました。
「週刊キンダイ」の売上は15万部突破。「週刊誌」は売上部数の競争ですからね。
「人の不幸を追い求める俺たちって何なんすかね?」栗山と共にスクープを追う若手記者・影山の言葉が、芸能記者の苦悩を表していると感じました。
第2話はある女優が長年所属していた事務所を辞めて移籍した理由を暴こうとしたところ、実は元事務所のマネージャーと新マネージャーが裏で結託してその女優を食い物にしていたという悲しい真実が明らかに…。
洗脳によって怪しいセミナーを開かせ、金儲けをしていた元マネージャーと新マネージャー。栗山はその女優を洗脳から救い出してあげたと思っていたら、自分の居場所をなぜ奪ったのかと逆に責められてしまい…。人間の心は複雑です。
「週刊キンダイ」の売上は20万部突破。
第3話は落語界のプリンス片桐仁演じる松五郎の、妻へのモラハラ、ホステスへのセクハラ、弟子へのパワハラ…”3大ハラスメント”を見事にコンプリート!
またもや部数アップかと思いきや、松五郎の写真集を出版することが決まっていると今回のスクープは会社の上層部に握りつぶされてしまいます。初めての展開でしたが、これがかえってリアルでした。
パワハラを受け、スクープに協力してくれた松五郎の弟子・末松は「僕たちがいくらもがいても、落語界は何も変わらない」と謝罪に行った栗山に言い残し、松五郎への暴行事件を起こしてしまいます。
松五郎がテレビで白々しく「末松、いつでも戻ってきていいからな。待ってるぞ」と言った姿をにらみつける、栗山の鋭い視線が強烈でした。
栗山と因縁がありそうなブラックジャーナリストの哀川翔演じる園田との″スクープ合戦″も、ドラマの見所の一つです。
これから栗山は謎の美女「Qrosの女」と出会い、思いもよらぬ事件に巻き込まれていくそうです。
芸能界、週刊誌業界、一般人までもが入り乱れていくゴシップエンターテインメントなドラマ『Qrosの女 スクープという名の狂気』。観ていない方も、まだまだ間に合いますよ!オススメします!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?