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仙台市国見峠 建造物写真

私は仙台市青葉区南吉成に住んでいます。現在は住宅地になっていますが、その昔は山中で「国見峠」(海抜234m) と呼ばれておりました。名の通り、西に向かう旅人が名残惜し気に仙台城下を振り返る場所だったと言われています。現在でも仙台市街はおろか太平洋まで一望できます。
この地にある建造物三か所を紹介します。

1.NTT国見無線中継所

国見無線中継所は昭和30年(1955)に完成、東京~仙台~札幌のマイクロウェーブが全通し、テレビ中継が可能となりました。翌年には仙台でもNHKのテレビ放送が始っております。しかし本鉄塔について調査しましたが、残念ながら建設年月・用途・高さ等は不詳です。現在はNTTドコモが管理(使用)しています。

2.仙台佛舎利塔

日本山妙法寺が建立したもので、昭和34年(1959)8月に着工し、15年の歳月を経て同49年5月に落慶しました。内部に納められている佛舎利(釈尊眞骨)は昭和29年4月にインド・ネール首相より、日本の平和国家建設を祈念して贈呈されたものの一部です。高さ30.5m、基壇直径36.4m。

3.仙台市指定有形文化財「臨済院地内弁財天堂」

臨済院は、元禄14年(1701)に仙台藩四代藩主伊達綱村により開山された黄檗宗の寺院です。この弁天堂は三間四方の宝形造りで、四周に彫りを巡らせ、堂内には採色の弁財天座像が安置されています。
かっては大寺院でしたが、現在はこの堂のみしか残っておりません。解体修理の際、屋根裏から「宝永」と記された棟札らしき木片が発見され、宝永年間(1704~1711)の建築と考えられています。現在、周辺は歴史公園として整備されました。

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