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【採択事業紹介】ケアプランデータ連携システムのビジネスモデル構築及び検証 〜株式会社GiverLink〜

『あなたの思いで、仙台・東北から世界を熱狂させる。』をビジョンに、東北地方のスタートアップや研究者、起業家の事業開発支援を目的とした「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」は、6つの採択事業を決定し2023年度の取り組みをスタートしました。

2023年10月2日プレスリリース:ReGACY Innovation Groupと仙台市が共同で実施する「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」の2023年度採択となる6事業を決定

今回は「ケアプランデータ連携システムのビジネスモデル構築及び検証」をテーマに、株式会社GiverLinkが取り組む事業についてご紹介いたします。

株式会社GiverLinkの事業概要

株式会社GiverLink(以下、GiverLink)は、「介護のテクノロジーを最適化する」ことをミッションとして、介護現場で利用するICTツールの比較・検討を行うプラットフォーム「介護のコミミ」を運営しています。本プログラムでは、GiverLinkの新規事業として、介護サービス事業所・ケアマネージャーの双方の業務効率化を目指すケアプランデータ連携システムの立ち上げを目指します。

介護サービス計画書である「ケアプラン」のデジタル化を促進させる新サービス

ケアプランは、要支援・要介護認定を受けた高齢者が利用する介護サービスの計画書で、ケアマネージャーが毎月、利用者や家族の状況、環境を考慮して作成します。ケアマネージャーは、このケアプランを、介護サービスを実際に提供するサービス事業所に送付します。サービス事業所は、このケアプランに介護サービスの実績を記入し、ケアマネージャーに送付します。ケアマネージャーがこの実績を国に提出することで、国の介護給付費が支払われます。

このケアプランの共有における課題は、紙とFAXによりやり取りされている点にあります。既に数多くのデジタル化システムが開発、上市されているものの、ケアマネージャーが利用する介護ソフトとサービス事業所が利用する介護ソフトが違うとデータ連携がされないこともあり、紙とFAXでのやり取りが多い状態となっています。そのため、ケアマネージャーが毎月、ケアプランを手作業で転記しなければいけないのです。この転記でミスがあると介護給付費が下りないため、転記作業はプレッシャーが大きい業務であり、ケアプランのやり取りだけで月に数十時間もの業務時間が発生するほど、現場のケアマネージャーにとって大きな負担となっています。

大きな業務負荷が発生する転記作業を自動化するサービスを開発し、介護業界における課題解決を目指す

GiverLinkのケアプランデータ連携システムでは、転記作業を自動化することにより介護現場の精神的な負担や業務量が軽減されます。また、本サービスを活用することで、紙帳票の仕分けや保管といった作業も不要になり、介護業界の業務負荷を大きく減らすことができます。
「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」においては、システムの開発とサービス開始後の事業を見据えたビジネスモデル構築における検証を進めてまいります。
 
「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」


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