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レクチャー③シリコンバレーでグローバルビジネスをする方法

Day2最初の講義はアルフレッドさんによる「シリコンバレーでグローバルビジネスをする方法」。アルフレッドさんは、シリコンバレーでなぜ急成長するようなベンチャー企業が生まれるのか、日本ではなかなか聞くことができない「シリコンバレーの今」を参加者に伝えました。

アメリカのビジネス文化は全土でほとんど同じですが、スタートアップのハブの中でもシリコンバレーでビジネスをすることをおすすめします。ニューヨーク、マイアミ、ボストンなどで時間がかかってしまった結果、シリコンバレーに来る人もいます。

では、なぜシリコンバレーはビジネスを始める上で重要な地域なのでしょうか?

大切な点は4つあります。
Funding(資金面):他の州よりも多くの投資家がいる
Early-adopter customers(顧客面):初期の段階で顧客をつかみやすい
Mindset(精神面):スタートアップに対するユニークな考え方(グロース・マインドセット)
Mentors&Advisors(リソース面):メンターとアドバイザーの質が良い

映画『THE WOLF OF WALL STREET』ではニューヨークに拠点を置いてビジネスをしていますが、実はニューヨークはスタートアップにとって資金の中心地ではないのです。一方でシリコンバレーには他の都市より資金が集中しており、資金調達をしやすいです。このような特徴があるからこそ、Apple, Google, Facebook, Linkedinといった先端的な有名企業が誕生したのです。

2021年はアメリカ全土の1/3もの投資額がシリコンバレーに集まるという記録的な年でした。2022年には投資額は減ったものの、過去5番目に多い額でした。しかし、現在は投資の波は収まっていて資金調達をしづらい時期になります。シリコンバレーではこのような投資の波が3~5年おきに起こっています。今は懸命に働き、投資家との関係を築く時期なのです。

シリコンバレーはネットワークという点でもおすすめです。急速に成長し評価額が10億ドルを超えた、いわゆる「ユニコーン」と呼ばれるスタートアップ企業はほとんどシリコンバレーに本社を移しています。その理由は、シリコンバレーに起業家精神を持った人々の強いネットワークがあるからです。また、ニューヨークと比べてネットワークを作りやすく、戦略的なグローバルネットワークを手に入れることができます。

ビジネスを始める上では、アメリカのような大きい市場にいる顧客をつかむことが重要です。シリコンバレーには400を超えるイノベーションオフィスがあります。そのため、世界中を飛び回ることなく、全世界のグローバル企業にアクセスすることができ短期間での顧客獲得が可能です。

シリコンバレーでは意思決定が迅速に行われます。そのため、最初の会議が非常に重要です。皆さん忙しいので、遅刻をしても会議は延長してもらえませんし、短い時間内で質問に答えきらなければなりません。日本人は遅刻をしないのでその心配はありませんね。会議後のフォローアップも大切です。会議が終わってから2時間後には連絡をしないと忘れられてしまいます。

シリコンバレーでは常に交流が行われています。投資家や企業パートナーと、お互いに助け合うネットワークをそこで作るのです。シリコンバレーにいるCEOの60%以上がアメリカ出身ではないというデータからも分かるように、シリコンバレーには新しい人に対してオープンな文化があります。信頼のできる環境から来たと思われれば、会って1分しか経っていなくても助け合えるでしょう。このマインドセットは “Pay-it-forward”と呼ばれています。

シリコンバレーでは、車で2時間以内の場所に様々な専門家がいて、会うことができます。
ベイエリアは世界的に科学者が多い場所で、特に人工知能の研究者が多い傾向にあります。
近いといえど、車で1~2時間かかるので企業訪問に行く際は時間に余裕を持つようにしましょう。利益を増やしていくには素晴らしい専門家にアドバイスをしてもらうことが重要です。

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