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#268 気持ちの良いインタビューと、不快なインタビュー

私はインタビューの勉強をしていることもあり、zoomやYoutubeで見られるインタビューを研究するように心がけています。

最近気になったのが、コミュニティーや起業塾の主催者が、メンバーや卒業生に話を聞くというもの。

おそらく、「中の人」として体験談(実績)を話してもらうことで集客につなげる狙いがあるのでしょうが、これには、聞いていて気持ちの良いものと、不快になるものがあることに気づきました。


理由を聞く「なぜ?」ばかりだと耳を塞ぎたくなる

「なぜ?」と理由を聞くのは大切なことです。

なぜ?の深掘りによって、今まで気づかなかった新たな一面を見られることもあるでしょう。

それなのに、私が「なぜ?」が多いインタビューを不快と思った理由は、宣伝したいという主催者の気持ちが出過ぎだと感じたからです。

・なぜこのコミュニティに入ったの?
・なぜこのコミュニティが良いと感じてくれているの?
・なぜこのインタビューを受けようと思ったの?

など、主催者が聞きたいことを聞く質問が多い場合に、この「なぜなぜ攻撃」が出てくる気がします。


気持ちの良いインタビューでは「変化」を聞く

一方で、見ていて気持ちが良い、つまり、そのコミュニティーに興味が湧いてくるものは、「変化」聞いていることが多いです。

・初めてのコミュニティ参加で不安もあったと思うが、その不安は消えた?
・コミュニティに入って、前の自分と比べて、どう感じる?
・このコミュニティは、どんな人におすすめ?

など、ビフォーアフターに焦点を当てた質問が多いと、聞いていて「なるほど〜」と思うことが多いです。


結局、人間は自分にしか興味がない


「あの人は、なぜあのコミュニティに入ったのか?」を知りたいのは最初だけです。

自分と似たような境遇で、自分と似たような悩みがある人たちの変化を知ることで、

「じゃあ、私は変われるのか?ここに入れば、私にはどんなメリットがあるのか?私の悩みは解決するのか?」

…結局、我々は、ここにしか興味がないだと思います。


見えないリスナーを感じようとする努力

インタビューを学び始めた時に、ハッさせられたことがあります。

それは、1対1ではなく、 1対nを意識するということ。

インタビューの場には、聞き手と話し手の2人しかいません。でもその向こうには、インタビューを聞く人たち、記事を読む人たちがいるのだと。

このことを常に意識して、ひとりよがりの質問になってはいけないと教わり、なるほどと首がもげそうになったことを思い出しました。


人のふり見て我がふり直せ、です。

私は、とても好奇心旺盛な性格と自覚しています。
自分の興味を掘るだけではなく、私以外の聞き手や読み手がいる場では、常に1対nの意識を忘れず、みんなの疑問を解決できる質問を投げられるよう精進したいです。


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