ゼロからの酒類販売免許取得へ②

日本酒居酒屋「なかぐろ」の店主です

さてさて。。。
飲食店でもお酒を売りたいと思い、酒類販売免許を取ろうと決めた店主。
何を準備すればいいのかもよく分からないので、とりあえず管轄の税務署の酒税担当の部署へ相談に行ってきました!

某日、予約も問い合わせの電話もせずに酒税の窓口まで…
「酒類販売免許取りたいんですけど…」っていうと職員の方が相談ブースにて書類を持ってきてくれて、一から説明してくれます。

※実は店主、一回目に聞き忘れたことがあって結果的に2回行ったのですが、担当が決まってるわけではないので違う方が担当することになり、2回目も最初から状況を説明することに…
ここで役所あるあるですが、担当する人によって対応する熱量が違うこと。
こちら側の取得したいっていう気持ちを後押しする説明をしてくれる方と、ホントに取るの?ってやや懐疑的な態度で説明する人とタイプが様々です。
どちらの場合でも、こちらのやりたい!っていう気持ちが伝わるようなプレゼンが必要です💦

本題に移ります!
まず、職員の方がこのような冊子をくれます
(これが全国共通なのかは分からないですが、私はこれをつかって一から説明してもらいました)

画像1

この手引きには、取得の流れが書いてあり、何が必要かということが細かく書いてあります。
まずは酒類販売免許って言っても販売先や販売方法で細かな区分がされているということ。例えば、インターネットを使って通信販売等もしたい場合は「通信販売酒類小売免許」というものも取得しなければならないとか…
どこから仕入れて、誰に、どのような方法でお酒を売るのか?
で免許の種類が変わってくるのです。
ですので、自分がやりたいことをまとめておかないと何を取得すればいいのか分からなくなりますので、相談しに行くときはある程度まとまった計画書があるといいですね

取得に際しては、様々な要件が書かれてあります。
そう簡単には取らせてくれません(笑)
大きく分けて【人的要件】【場所的要件】【経営要件】が最初に書かれてあります。
【人的要件】は、酒類を販売するのに適しているかどうか?という条件です。例えば、税金を滞納してませんか?等々…他にも幾つか条件がありますが、初めて取得しようとする方はほぼ大丈夫!という内容です。
(詳しい条件は割愛しますので、取得される方は冊子をゲットしてみてくださいね)

次に、【場所的要因】ですが、コレが今回のキモになりそうです。。。
今回は、飲食店の一部を酒屋として使おうかなと思っています。
コレが結構問題でして…まずは、酒場・料理店と同一の場所でないことっていう条件があるんですよね。ここが今後の課題になってきます。
なぜ同一の場所だとダメか?飲食店と同一の場合だと飲食店の仕入れと酒屋の仕入れがごちゃ混ぜになる危険性があるからなんです。酒屋で仕入れたものを飲食店で使ってしまったり…
きちんとした仕入れの区分ができるかどうかが重要なんですね。
あとは陳列や表示にも規定があり、それをクリアできるかどうか…
既存の場所を使って取得しようとすると、3つの要件の中で一番難しそうなのがこれですね。新しい場所で開業する場合は決まった条件通りにやればいいのでそこまで難しくはなさそうですよ。

最後に【経営的要件】ですが。。。
まずは誰が取るのか?っていう大きな区分から始まります。
店主はすでに飲食店を経営(会社)しているので、この会社名義で取得するのか?それとも別な会社を作ってそれで経営していくのか?はたまた個人名義で始めるのか?いろいろな始め方を考えなければなりません。
ここで注意すべき点は、既存の会社で取得する場合です。取得の条件が数点あり会社の経営状況による要件がありますので、要注意です!!

さらに人的要件の中に、「免許を受けている種類の製造業もしくは販売業の業務に3年以上直接従事したもの、調味食品等の販売業を3年以上継続して経営している者またはこれらの業務に従事した期間が相互に通算して3年以上であること」という条件があります。長くて理解しにくい!(笑)
簡単にまとめると、酒屋や調味料関係の仕事に3年以上勤めてないと免許出せませんよっていうことなんです。
え??じゃあ店主は免許取得できないじゃん!ってことなんですが、これには補足があります。
上記の仕事の経験が無い場合は「酒類販売管理研修」っていうものを受講して、商品管理の知識や能力、あとは小売りの経営に十分な知識と能力があるかどうかを審査するとのこと。。。

つまり…

まずはこの「酒類販売管理研修」ってやつを受ければいいってこと!
一安心です!まぁ経営の知識等はすでに飲食店を12年やってますし、日本酒も同様に扱ってますのでほぼ大丈夫なはず!!

ということで、次回は「酒類販売管理研修」を受講する段取りに!

取得まで一歩前進です!


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