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明るい気分になれるおすすめミステリ byクイーン・ファン

緊急事態宣言が出され、どこでも外出自粛を意識して、おうちで過ごす時間が否応なく増えてしまったこんな時。こんな時だからこそ好きな本を手にして、大好きな音楽を聴きながら、至福の時間を過ごしてみるのは如何てしょうか?

そこで、せんだい探偵小説お茶会の新企画。
「明るい気分になれるおすすめミステリ」をお届けいたします!

最初の推薦者はクイーン・ファンであります。
推薦する作品は、ドン・ウィンズロウの「ストリート・キッズ」からはじまるニール・ケアリーシリーズ全5作!
えっ、クイーンじゃないの? と思われた方もいらっしゃるかと思いますので言い訳を。もちろんクイーン作品はいつでもおすすめするのですが、全作品読破となりますと、半年はかかってしまいますので、ニール・ケアリーシリーズの長さが適当かと。それと、リチャードとエラリーのような父と子の関係について、本シリーズでも触れられることから、クイーン作品との共通点が見つけられるのではないかと思っておすすめする次第であります。

以前「ストリート・キッズ」は、お茶会で取り上げられていますが、その後の4作には触れていません。せめて3作目まではと個人的に希望していましたが……実現できずにいました。そこで、この企画を機会に読んでいただいて、お会いした時に話題にできればと考えたのであります。

本シリーズは、本格ミステリのような犯人当てではありません。肩肘張らずに物語の中に浸れる作品世界でありますが、ミステリとして、物語としてのリータビリティーは一級品であると私は思っています!

私がこのシリーズを通して再読したのは、20年ほど前のこと。初めての手術で、一週間の入院を余儀なくされた時、このシリーズを読み返そうと思いました。長い時間を過ごすのだから、積んどく本を読むことも考えましたが、不安を少しでも減らしたいと考えていたら、自然と手にとり、病室のベッドでページを繰り、喜びを感じさせてくれたのであります!
どんな話か、かなりざっくりと伝えると、主人公ニールの探偵成長物語であります。とにかく、そのエピソード一つ一つで、ニールが口にする減らず口がたまらなく魅力を感じさせるものなのであります!
私は、くじけそうになった時、ニールの減らず口にどれだけ救われたことか!
騙されたと思って、本書のページを繰ってみては!
そして時代は違いますが、アメリカの2000年代重要ロックバンド、THE STROKESをBGMに、このシリーズを読みふけってみては如何でしょうか?
より、物語が好きになること間違いなしであります!

どうそ、おためしあれ!


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