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明るい気分になれるおすすめ短編ミステリ(その2)by A沢

「ソーシャル・ディスタンス」「三密」などという、今年の初めには聞いたこともなかった言葉が、当たり前のように使われるようになりました。

町行く人のほぼ全員がマスク着用、TVに映る外国の街でも皆マスク姿。

最初は違和感があったような気もしますが、見慣れてしまえばもう日常の風景になりつつあります。

何だかんだ言いながらも、状況に適応して生活していくんだなぁと妙に感心することも多い今日この頃、

皆さん、短編ミステリ読んでますか??

「新しい日常」という言葉もよく耳にしますが、
”日常”といえば、ミステリ好きにとってはやはり「日常の謎」でしょう。
というわけで、今回はこの短編集をおすすめしたいと思います。

◆「タルト・タタンの夢」
近藤 史恵・著(創元推理文庫)

小さな街角のフレンチレストラン、”ビストロ・パ・マル(BISTRO PAS MAL)”の美味しくてちょっと小粋なおもてなしを、貴方にも。

シェフの三舟さんが、お客さんの語る悩みや不可思議な出来事の謎を 解き明かしてくれます。

【メニュー】
◇タルト・タタンの夢
◇ロニョン・ド・ヴォーの決意
◇ガレット・デ・ロワの秘密
◇オッソ・イラティをめぐる不和
◇理不尽な酔っぱらい
◇ぬけがらのカスレ
◇割り切れないチョコレート

それぞれの物語については、私の拙い筆では語りません。

タイトルを見ただけでも、気になるものがいくつもあるのではないでしょうか?

ぜひ読んで味わってください。

同シリーズ2冊目の短編集「ヴァン・ショーをあなたに」もおすすめです。

どなたにでも、行きつけのカフェや居酒屋、ラーメン店等など、おありかと思います。

テイクアウトもドライブスルーも良いけれど、お店の雰囲気や店主さんの人柄や、馴染みのお客さんも込みで、好きなんですよね。

今は、みんなで外食したり飲みに行ったり、カフェで待ち合わせするようなことも以前のようにはできない状況です。

でも、本の中では、少し前まで当たりまえに私たちのそばにあったちいさな「懐かしい日常」の雰囲気も、お楽しみいただけることと思います。

もし難点があるとすれば?、物語の中に出てくるお料理やお菓子、飲み物もみんな美味しそうで、お腹が空いてきてしまうこと(笑)

そうしたら、久しぶりに 貴方の行きつけのお店に顔を出して、テイクアウトしてみるのもいいかもしれないですね。

私も、行ってみようと思っています。




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