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【気づき】Vol.1104(2011年7月11日発行のブログより)

アマデウス。

1984年アメリカ映画。

日本では翌85年に公開。

ちなみにアマデウスというのは、モーツァルトのことだね。

18世紀の天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

話はかなり誇張・脚⾊されまくっているんだけど、
同じ時代に生きた音楽家アントニオ・サリエリが登場する。

ひと言で説明してしまうと、
サリエリがモーツァルトに強烈な嫉妬をする物語だ。

男の嫉妬を描写した映画なんだね。

男の嫉妬ってカッコ悪いと思う?

とんでもない。

男の嫉妬は凄いよ。

このブログには女性読者も多いんだけど、
嫉妬は女より男のほうがずっとネチネチしてて陰湿なんだ。

古今東⻄問わず、女は「容姿」と「愛され度合い」を競い合って、
その⼆つについて永遠に嫉妬し合う。

男は「実力」と「社会的地位」を競い合って、
その⼆つについて永遠に嫉妬し合う。

特に年上の男による年下の男に対する嫉妬は、
それはそれは根深いと断言していい。

ここはテストに出ます(笑)

サリエリは桁違いのモーツァルトの才能に対して、
どうしようもなく嫉妬しまくった。

モーツァルトのあまりに偉大な才能の前には、
いかに優秀なサリエリといえどもまったく太刀打ちできない。

がんばればがんばるほどに、その差が目立ち過ぎて惨めになるんだね。

サリエリは⼀つの曲を作曲するのに何度も何度も書き直し、
膨大な時間をかけてやっとの思いで生み出すのに、
モーツァルトといえば⼀度も修正することなく、
⼀瞬で頭に浮かんだ曲を書き出していく。

サリエリがやっとの思いで作曲した楽譜を、
隣の部屋で⼀度聴いただけで完璧に記憶しただけでなく、
見事な編曲までして周囲を驚愕させる。

サリエリはすべてを神に捧げたにもかかわらず、
酒ばかり飲んで女性にモテモテのモーツァルトの足元にも及ばない。

最終的にはその嫉妬心から、
サリエリはモーツァルトを毒殺してしまうんだね。

しかもモーツァルトは何も知らずに
自分のレクイエムを作らされながら・・・

年上の男が年下の才気溢れる男に嫉妬すると、
正義を振りかざしながら言葉巧みに陰湿に近づいてバッサリ。

これはちょっと振り返れば、
あなたの⾝近にもよくある話ではないだろうか。

究極はみんなサリエリとモーツァルトの関係になるんだね。

見事に男の嫉妬を描き切っていると思う。

ただし映画の中のモーツァルトは確かに傲慢過ぎる点があり、
サリエリの気持ちもわからないでもない。

追伸.

女が腐ったような・・・

という表現がある。

男が腐ったような・・・

という表現はない。

男が腐ったものはもはや例える価値すらないということ?

・・・ってことは、

女>男

ってことじゃないか?

おい。おい。

 追伸の追伸.

大阪心斎橋のローソンで、
僕の本が陳列されているとある社長に教えてもらいました。

中でもひと際目立つ場所にドカンと置かれていたようで、

「彼は僕の知り合いなんやけどね、
ここの場所は松下幸之助さんの特等席なのにけしからんわ」

と言って連れの社長にも自慢をしてくれたそうです。

ありがとう。

 ...千田琢哉(2011年7月11日発行の次代創造館ブログより)

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