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【千田琢哉の頭脳】Vol.0412(2010年3月22日発行のブログより)

20年前にかなり斬新なビジネスとして会社を立ち上げましたが、その後、あと追いのベンチャー企業にどんどん抜かされてしまい、今ではすっかり落ちぶれた単なる中小企業になってしまいました。ビジネスは先手必勝、善は急げという信念のもと、スピード重視でやってきたのですが、やはり頭のいい若い人たちには勝てないようです。いったい私とあと追いで発展していった会社の何が決定的に違ったのでしょうか。今からできることはすべて実行してみたいです。

(大阪府・会社経営・Nさん・男性・51歳)

ベンチャー企業と中小企業の違いは何でしょうか。

ベンチャー企業は最先端のものを扱っている企業で
中小企業は流行遅れのものを扱っている企業ではありません。

ベンチャー企業は若者がやっている企業であり、
中小企業はおっさんが経営している企業ではありません。

ベンチャー企業は都会にあって中小企業は田舎にあるわけでもありません。

ベンチャー企業と中小企業の違いはたった1つです。

現在進行形でまだ上を見続けているかどうか

それだけです。

上場したらストックオプションで一攫千金で稼いで、
若くしてリタイヤして南の島でゆったり過ごしたい、
という人が経営している会社はベンチャー企業ではなくて中小企業です。

世の中にはベンチャー企業のふりをしながら
実質は正真正銘の中小企業が溢れかえっています。

大企業で従業員数万人でもベンチャー企業はあります。

中小企業で従業員10人でもベンチャー企業ではないところも
たくさんあります。

だから規模でもないのです。

ベンチャーとは文字通り冒険のことであり、
それは挑戦し続けているということです。

若くて名もなく貧しい頃、1億円あったら何をするか、
という想像をいろいろ巡らせることがあります。

そのときに車を買って、家を買って、旅行に行って、
と言っているようでは少なくともベンチャーではありません。

ベンチャーは常に自分に投資して次のビジネスを考えます。

だから雪だるま式にまたお金が吸い寄せられてきます。

同じ100万円でも株だと一瞬で消えます。

でも100万円分のセミナーや書籍、オーデオブックといった教材で
自分の頭に投資するととてつもないリターンがあります。

自分の頭に投資することは、
競馬やパチンコとは桁違いにエキサイティングなギャンブルです。

しかもローリスク・ハイリターンなのです。

パチンコで大勝ちして10万や20万稼いだといっても
何てスケールの小さなお子様の遊びだろう、という感覚です。

自分に投資すれば、
どんなにたくさん頭に詰め込んでもペイオフとは無関係です。

世界大恐慌になっても盗られることはありません。

結局ベンチャーか否かというのは企業の問題ではなくて人の問題なのです。

ベンチャー企業という企業はこの世にありません。

ファイティングポーズを崩さずに挑戦している人がいるかいないか、
ただそれだけの話なのです。

...千田琢哉(2010年3月22日発行の次代創造館ブログより)

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