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【千田琢哉の頭脳】Vol.0477(2010年5月26日発行のブログより)

私が最近法人営業をしていて気づいたことがあります。結構自分の中では大発見なので聴いてください。それは高層ビルに入っている人や会社は全体としてその建物ごとに似た者同士が多いな、ということです。勝ち組のビル、ずるそうなビル、斜陽化した元気のないビル・・・これにはほぼ例外がありません。類が友を呼ぶという言葉もあるように、同じ空間どころか同じ建物にいるだけでよい部分も悪い部分も似通ってくるというのはすごいことですね。理由まではわかりませんが、どうせならこれを活かして自分自身を磨いていくことに応用したいものです。

(東京都・会社員・Nさん・女性・30歳)

たとえばエレベーターを見るとそのビルの格式がわかります。

エレベーターはまさに社会の縮図だと言えます。

まず一緒に乗り合わせた人に対して、

「こんにちは」

と挨拶ができているでしょうか。

あるいは、

会釈がきちんとできているでしょうか。

これがステップ1です。

一緒のビルで働いたり住んでいるのですから、
エレベーターに乗った瞬間に赤の他人になってはいけません。

エレベーターという密室だからこそ
きちんと挨拶しなければおかしいのです。

これだけで人生が大きく変わります。

ステップ2としてはエレベーターのボタンです。

エレベーターのボタンを閉じるのが速い人がいます。

「閉」ボタンをカチカチとせっかちに何度押しても
エレベーターがやってくるスピードに変化はありません。

自分が乗った瞬間に「閉」ボタンを連打する社員が
たくさんいる会社は業績が悪いです。

これは冗談ではありません。

耳を澄ませば、自分が乗った後にエレベーターに近づいてくる足音が
聞こえてくるはずです。

その人を待ってあげる時間は長くてもせいぜい5秒です。

5秒の時間を譲るだけで感謝されてコミュニケーションが始まります。

もし5秒待っても別のエレベーターに乗っていかれたのであれば
それはそれで構わないのです。

日常で5秒の時間のゆとりを持てるような人生を送っていなければ
幸せとは言えません。

ひょっとしたらその人は人生を大きく変えることになる
運命の人の可能性もあります。

チャンスを逃したことになります。

「閉」のボタンを押し過ぎて擦れてしまっているビルやマンションは
ギスギスしています。

みんな自分だけ主義になっており、
相手のことを思い遣る気持ちがない人たちばかりの集団だからです。

刑事さんや探偵でなくても痕跡を見るだけで、実に様々な発見があります。

私は何一つ難しいことを言っていません。

挨拶をすることと、5秒のゆとりを持ちましょう、
ただそれだけのことです。

たったこれだけで10年後の人生は大きく変わるだろうと断言できます。

...千田琢哉(2010年5月26日発行の次代創造館ブログより)

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