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【千田琢哉の頭脳】Vol.0478(2010年5月27日発行のブログより)

私は器用貧乏とよく周囲からいわれます。どんなことでも短時間で人並み以上のレベルには達するのですが、そこから先は到達できません。つまり私よりもの覚えが悪くて不器用な人たちに抜かれてしまうのです。正直なところ「何でこんなヤツに抜かれなきゃいけないんだ・・・」と強烈に反発心を抱きます。今までの人生すべてがその繰り返しでした。いったい、この私に何が欠けているのでしょうか。

(大阪府・会社員・Iさん・男性・36歳)

スポーツも勉強も仕事も素直さがなければ、必ず壁にぶつかります。

もちろんハングリーさ、反骨精神といったものはある程度のレベルにまで
達するには促進剤の役割を果たします。

ところが長期戦になったりレベルの高い争いになればなるほどに
それだけでは永遠に超えられない壁が立ちはだかるのです。

それが素直さです。

二流とか一流半までは負けん気の強さで何とかよじ登れるかもしれません。

しかし一流は二流や一流半の延長線上にはないので立ち止まって
うろちょろしてしまうのです。

素直さというのはなんでもかんでも鵜呑みにすることではありません。

どんなことでも頭から否定するのではなくて、
いったん心を透明にして受け入れてみることです。

ひょっとしたら自分が体験したことがないだけでそうなのかもしれない。

ひょっとしたら今までの自分が出逢ったタイプでは
割り切れない人かもしれない。

そう考えていくだけで10倍の気づきが得られます。

10倍というのは、文字通り桁違いという意味です。

よく賞を受賞した人たちが異口同音に、

「これも皆様のおかげです」

とコメントします。

これはたとえ本心とは違っても普段からそう自分に何度も言い聞かせて
感謝の心を失わないためのトレーニングだったのです。

結果として素直になり、記録が伸びるのです。

素直さの根っこは感謝の心です。

感謝の心が薄ければ素直になることはできません。

アインシュタインはこう述べています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わたしは、1日に少なくとも100回は自分にこう言い聞かせています。

わたしの精神的ならびに物質的生活は、
他者の労働の上に成り立っているということを。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「素直さ」は「感謝の心」の子どもなのです。

...千田琢哉(2010年5月27日発行の次代創造館ブログより)

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