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【千田琢哉の頭脳】Vol.0467(2010年5月16日発行のブログより)

最近自己啓発ブームですね。ありがたい話ではあるのですが、私の会社でも全額免除で通信講座を受講させてもらえたり毎週1冊の課題図書を義務付けられたりしています。ところがこうした自己啓発は日常の仕事にたいへん大きな負担となってのしかかってきます。そのため自分も含めて周囲の同僚たちはやっつけ仕事でこれら自己啓発を片づけているようで本末転倒だと思えます。お金と時間を無駄にしているようで罪悪感に包まれます。このままではいけないと思うのですが・・・

(東京都・会社員・Hさん・男性・37歳)

勉強を義務と感じるのか権利と感じるのかは本人の問題です。

義務の勉強だけで終わってしまう人生はあまりにもったいないと言えます。

子どもの勉強は義務でしたが、大人の勉強というのは権利です。

子どもから大人へ成長するということは、
義務教育から権利教育になるということです。

権利教育は役立ってワクワク楽しいことなので、
自分がやりたいことだけです。

勉強したことをアウトプットして行動に移していくと、
人との出逢いが増えます。

人との出逢いが増えると結果として
仕事も増えてお金も入るようになってきます。

その人が何業を営んでいようと、です。

結局勉強するということは、友だちをつくることであり、
お金持ちになるということであり、人生を豊かにすることに
繋がらなければもったいないと言えます。

だからすべての権利教育は実学なのです。

欧米の学者の凄いところは、経済学部や経営学部の教授は
経営者やコンサルタントとして大活躍していてお金持ちであることです。

これは極めて説得力があります。

貧乏な経営学者の授業を好き好んで受けたくありませんが、
実際に経営者として大活躍された人の経営学の授業は魅力的なはずです。

アイスキャンディー1つ売ったことのない教授にマーケティング理論を
講義してもらうのは、本当につらいものです。

文学を教わるなら、過去の事実の羅列やもう亡くなった著者の心情を
勝手に推測するのではなく、現役のベストセラー作家の雑談を
聴いてみたいと思います。

理論物理学がどのように日常のキッチンや自家用車で役立っているのかは
たいへん興味があります。

「あ、なるほど!これがこんな役に立つのか!」

と感動すると勉強したくなります。

野球やサッカーの単調なトレーニングも、
実はこの筋肉を鍛えることによって、
一流プレーヤーのこの動きに使われている後背筋を発達させると
わかるようになります。

100メートル走のスプリンターで
9秒台で走る選手と10秒台で走る選手の体の違いは
下半身ではありません。

下半身はみんな十分すぎるほどに鍛え上げられていますから、
ほぼ限界に達しています。

違うのは上半身です。

上半身の筋力が圧倒的に違うのです。

走るという運動は上半身の腕を振る力がモノを言うのです。

だから上半身のトレーニングは無駄ではない、
大切なことだと力が入ります。

勉強していく際に必ず実践でそれを使うことをイメージしていくと、
モチベーションが上がります。

ワクワクしてモチベーションが維持できます。

勉強は生活や仕事で即役立つものであるという前提でしていくことです。

あるいはワクワクして眠気が一気に冷めてしまうような分野の勉強だと
結果として後に結び付けられるものです。

換言すれば、役立つと思えるものか、よくわからないけれどもワクワクして楽しいこと以外は勉強してはいけません。

それでは貴重な人生の無駄遣いです。

もし義務付けられているのであれば、自分で役立つための意味づけや
ワクワクする部分を発掘して権利へと変えていくのです。

デジタルムービーやパソコンの説明書にさえ感動を見つけることができれば人生を楽しむことができます。

自分が嫌いなことや我慢、下積みと感じていることだけで
人生を終える人がいたら、それではあまりにもったいないです。

...千田琢哉(2010年5月16日発行の次代創造館ブログより)

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