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【千田琢哉の頭脳】Vol.0345(2010年1月14日発行のブログより)

私は継続力がありません。よく10年続けてようやく一人前だとか言われますが、とてもではないですが私にそんな継続力なんてありません。そんなモチベーションはどこからくるの?っていうのが正直な気持ちです。このまま人生終わりたくないんですが。。。果たして継続力っていうのは身につくものなのでしょうか?

(茨城県・会社員・Nさん・男性・31歳)

プロセスそのものが楽しめなければ意味がないと思います。

よく苦節何年とか何十年といった感動物語がありますが、
実際にやっている本人は別に「苦」ではなかったのではないかと思うのです。

私自身がそうであるように、「苦」に耐えられるのはせいぜい3日ほどです。

いや、正直告白すると2日で挫折します。

楽しんで知らない間に継続できてしまったことを
周囲が勝手に話題になるような脚色をして美談にされてしまう、
ということが頻繁にあるのではないでしょうか。

お客さんの側として腕を組んでポテトチップスをかじりながら
観ている分には美談のほうがいいでしょう。

しかし当事者である場合は美談はこじつけで構いません。

私自身がコンサルタントという仕事を通じて学んだことがあります。

それは、

成功談というのはあとからでっちあげたものである

ということです。

コンサルタントたちはそれをいかにもワクワクする物語に仕立て上げます。

「いや、実は自分としては
当たり前のことをやっていただけなんですが・・・」

「勝手に周囲が騒ぎ始めただけで・・・」

というのではセミナーが成り立ちません。

当の成功した経営者たちは、何でもいいから適当に話しておいてよ、
というのが本音です。

苦節何十年で一瞬の悦びを味わえるといえば
確かにそれはそれでカッコいいのですが、
あくまで他人事の場合に限ります。

周囲から苦節と見えることであっても自分自身は
フォレスト・ガンプのようにいっさい苦にならず、
黙々と一つのことをやり続ける、というのが人生の勝者だと思います。

「1日中そんなことばっかやってて頭おかしくならないの?」

というのは最高の褒め言葉なのです。

アインシュタインもエジソンもライト兄弟も
みんな何百人何千人からそういった言葉をかけられていたのです。

実は男性が女性に勝てるのは、
たった1つのことに打ち込む能力以外には存在しない
のです。

悲しい生き物ですが、そのたった1つのことを
極めていく人生が男の人生の醍醐味です。

同時進行で2つ以上の処理をするのは男性は致命的です。

歯磨きをするだけでも水道の蛇口を流し放しにしてしまうのは
いつも男性です。

たった1つの自分の勝負の場を見極めて打ち込めなければ
男性は存在意義がありません。

プロセスそのものが主で結果なんてあくまでも従なのです。

追伸.私はいつもフォレスト・ガンプのトム・ハンクスの表情を
真似して毎日お礼状を書き続けています。

...千田琢哉(2010年1月14日発行の次代創造館ブログより)

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