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【千田琢哉の頭脳】Vol.0329(2009年12月29日発行のブログより)

読書をしていると内容そのものよりも自分探しに役立つことが多いな、と気づかされました。つまり正しく内容を理解しなくても読み違いをしても自分にとって何か気づきがあれば読書の意味は十分あるのではないか、ということです。これってあまりに自分勝手でマズイですかね?

(埼玉県・会社員・Hさん・男性・41歳)

誤読は読書の醍醐味でもあります。

疑問に思うどころか積極的に誤読しましょう。

目次やプロローグのたった1つのキーワードに
1500円を支払うために本を買うのです。

本を読んでいて気に食わないな、鼻につくな、
と感じた部分はその人のコンプレックスや嫉妬です。

たとえば私の本を読んでくれて
アドバイスをくださる方がいらっしゃいます。

一方的にアドバイスをくださるくらいですから、当然上から目線です。

正確にいうとお金を出して買ってくれた人ではなくて、
私が本をプレゼントした人です。

アドバイスの内容は極めて部分的です。

この部分が違うのではないか?

ということですが、それらをつなぎ合わせると、
結局はその人のことそのものだったのです。

つまり自分はこのダメなパターンに当てはまってしまうから
ちょっと意見を言わせてくれ。

あるいは自分の人生を否定されたように感じるから
ちょと話を聞いてくれ、というものです。

中にはこれは俺が教えてやったことだな、
とわざわざ言ってくる人までいます。

もちろんそうであることもあるし、
私としてはまったく別の先生から教わったつもりのことも
たくさんあります。

とことん話を聴いた上できちんと説明すると、
たいていはきちんと解説を最後まで読んでいなかったり、
理解不足だったりに自分から気づかれることが多いです。

きちんと読んでいないということです。

ここで大切なのはきちんと全部読んだわけではないのに、
ピンと琴線に触れた部分というのは、
たいていは自分の人生において何らかの重要な経験があったためなのです。

きちんと読む必要なんてないのです。

自分探しにとって大切になってくるコンプレックスや嫉妬というのは
本の流し読みをすれば見つけやすいのです。

じっくり読むのではなくて流し読みだと
本当に自分にとって大切な部分しか入ってきません。

そしてこの作業は本当の自分を知るためには非常に有効です。

読書に限らず自分を知るために情報をインプットする媒体は
流し読みでザッと仕入れた後、
時間が許せばきちんとインプットしていく、というのが利口です。

短時間でスピードアップすることによって、
時間と集中力を圧縮させれば自分が求めているキーワードに
接する可能性がグンと高まる
のです。

その意味では速読も悪くありません。

...千田琢哉(2009年12月29日発行の次代創造館ブログより)

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