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【千田琢哉の頭脳】Vol.0569(2010年8月26日発行のブログより)

自分にはどうしても成し遂げたいことがあります。その夢が叶わなかったら生きている意味がないし、これから一歩も先に進むことができない自分がいます。周囲も両親も誰一人として賛成してくれる人はいません。今までは強気で誰にも屈しなかった私ですが、このまま自分はダメになってしまうのではないか・・・と落ち込んでいます。こだわらずにもっと大人になるべきなのでしょうか。時間的にも精神的にもこのまま普通で終わるか夢を追いかけ続けるかの分岐点にきています。

(熊本県・会社員・Yさん・男性・29歳)

コンサルティング会社で勤務していた頃、
TSUTAYAで有名なCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の増田宗昭社長をセミナー講師にお招きしたことがありました。

当時、私の上司が講演タイトルの会議のブレストをやっていた際に、

『TSUTAYAのDNA(いのち)』

という名キャッチコピーをアイデアとして出した瞬間を
今でも鮮明に憶えています。

もちろん会社の傍にも住んでいる家の傍にもTSUTAYAはあったのですが、
当時から普通のレンタル屋さんとはまったく考えている次元が違いました。

結果としてたまたま今はレンタルビデオ屋さんをやっているように
見えるけれども、完全にそれは手段や途中経過に過ぎなくて、
ライフスタイルそのものをプロデュースするインフラだったのです。

ちなみにTSUTAYA第一号店は、大阪府枚方市にオープンされています。

今から27年前の1983年のことでした。

ここから何が言えるかというと、
10年前や20年前からすでに見ているものがちがっていた
ということです。

コンサルタントが講師を選定する際には、
その社長や会社のことはもちろんのこと、
ありとあらゆる手段を使って情報収集しながら企画を進めていきます。

実はそれも営業だからです。

仕事をもらえるか否かは別として、最低でも、

「こんなに素晴らしいタイトル、企画を考えてくれてありがとう」

「講演に招いてくれてありがとう」

と思われなければなりません。

TSUTAYAのことを知れば知るほどにすごいことになるだろうな、
と興味を持ちました。

ブレイクするのも時間の問題だな、とひしひしとわかるのです。

冒頭で述べた『TSUTAYAのDNA(いのち)』は、
結局すったもんだあって、採用されませんでした。

今でこそ、DNAをやたら連発している人がいますが、
当時からの先見性や感性にはその上司に私は感服しています。

ぜひ、あのタイトルにすべきでした。

そこがまた、サラリーマン社会のもどかしいところでもあり、
じれったいところでもあります。

当時は怨念も含めてエネルギーの塊だったこの企画は上手くいきました。

TSUTAYAと何か接点を持てたらいいな、
と思ってよく動画を楽しんでいた矢先です。

本当に接点を持つことができました。

ちょうど1週間後の9月2日(木)に東京品川にて
ビジネスカレッジ講師として招かれたのです。

それも、つい1週間前の話です。

ボンヤリと想いながらひたむきに汗まみれになって
がむしゃらに突っ走っていると、
忘れた頃に夢は向こうからやってきてくれます。

夢から遠ざかっていくのも近づいていくのも、結局自分自身なのです。

...千田琢哉(2010年8月26日発行の次代創造館ブログより)

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