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【千田琢哉の頭脳】Vol.0561(2010年8月18日発行のブログより)

私には10代も20代もいい思い出の青春がありません。いつもパッとせずに、目立たないまったく冴えない存在でした。そのまま成り行きで30代になってしまいましたが、やっぱり生まれてきたからには輝いていきたいと思います。特に30代からは世の中に出ている人間が学生時代の知人から複数出始めています。彼らの中には学生時代からスーパースターだった人もいますが、中には「えっ!?アイツが?」みたいな同級生もいます。自分は後者になって世間をアッと言わせて見返してやりたいのですが・・・

(北海道・会社員・Dさん・男性・31歳)

10代が青春時代なんていうのは、まったくのデタラメじゃないかな・・・

と私は思っています。

20代に大声で笑えた毎日を送った人って、正直信じられません。

ロクにまだ仕事もできない、何も知らない20代の頃、
自分には心の底から笑えたという記憶がないからです。

なぜ、みんなそんなにニヤニヤ笑っていられるのかが、
うらやましくもあり、不思議でもありました。

厭味でも何でもなく、本当に素で、

みんな、スゲェな・・・

後先のこと全く考えずに、そんなにニヤニヤしてて強いな、
といつも嫉妬していました。

それに引き換え、自分は何て弱虫なのだろう・・・

というのがいつも悩みの種でした。

「いったい、何がそんなに面白いの?」

と本当に不思議で不思議でたまらなかったのです。

これはそのままどこまで行ってもわかり合うことはできませんでした。

なぜなら、実は今もそうだからです。

常にゴール設定はあるのですが、できれば今日の午後からでも
それを達成したいのに、あと60年かかるのがもどかしい。

ひょっとしたら、達成できないのではないか、
という不安ではありません。

自分はこのまま一生、自分自身に対して心の底から笑える経験が
できないのではないか、というのが不安なのです。

でも、不安だけではありません。

ちょっといいこともありました。

30代になってから、他人のために笑ったり、
祝福したりということは本心からできるようになりました。

これは、生まれてきてよかったと思えます。

ありがとう。

...千田琢哉(2010年8月18日発行の次代創造館ブログより)

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