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【千田琢哉の頭脳】Vol.0284(2009年11月14日発行のブログより)

私はよく社内外で軽くみられる発言をされます。今思い出すと幼いころから似たような経験がありました。その際に何かギャフンと言わせてやりたい気持ちになるのですが、口下手で何も言い返せずに悔しい思いをし続けています。家に帰って悔し涙が出るときもあります。気にし過ぎでしょうか?

(岡山県・会社員・Rさん・男性・32歳)

バカにされたときの反応が大切です。

バカにされたときには理路整然と反論したり、言い訳をしてはいけません。

グッと堪えてニッコリ笑うのです。

そして決めゼリフはいつもこうです。

「ありがとうございます。褒め言葉として受け取っておきます」

これでバッチリです。

あなたは必ず目の前の人をギャフンと言わせることができます。

私自身そのことにもっと早く気付けばよかったと後悔しているくらいです。

大人の喧嘩は勝っているように見えるほうが負けで
負けているように見えるほうが勝ちです。

もともと学生時代にいじめられっ子だったような存在の薄かった人は
負けん気が強くなってしまうのです。

意地の悪い人はたいていいじめられっ子だった人です。

気持ちを察してあげましょう。

そんな相手にグッと堪えて決めゼリフを言うと、相手はキョトンとします。

そして数年後にその人が落ちぶれています。

例外がありません。

「え?オタク誰でしたっけ?まだいたの?」

大袈裟ではなくそんな感じです。

もちろん口に出して言う必要はありません。

私が今住んでいる大阪はたこ焼きはおいしいのですが、
口が達者な人が多い。

これが関西経済が低迷して東京との格差がますます拡大していく
根源的な理由だと私は考えています。

大阪に限りませんが、たいてい口が達者な人、
言い訳上手な人にはロクなのがいません。

アメリカ人はとてつもなく優秀な人がいる一方、
その逆の人もたくさんいます。

でも学校の授業でディベートの訓練を積んでいますから、
極めてロジカルですし口が達者です。

アメリカ人の履歴書は全員天才に見えます。

でもそんなわけがありません。

自己PRがみんな上手なのです。

もちろんこれは日本人全般に欠けていることで
学ぶべきことは多いのですが、やはり大切なのは中身です。

表現の仕方は上手いに越したことはありませんし、
ぜひ訓練すべきですが、肝心な中身を疎かにしている人も国も企業も
最近は非常に多いのです。

すぐにカッとなって言い返さないことです。

100%相手は勝手に落ちぶれてくれますから、
少なくともあなたが2回だけ深呼吸すれば解決するのです。

口が達者になるとそれだけでストレス解消できますから、
肝心な中身を磨くことがサボられる。

たったそれだけのことだったのです。

...千田琢哉(2009年11月14日発行の次代創造館ブログより)

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