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【千田琢哉の頭脳】Vol.0500(2010年6月18日発行のブログより)

最近私の財布を見て驚きました。ポイントカードだらけで、パンパンに膨れ上がっているのです。かといってたまの休日にショッピングに出かけると支払いの際に慌ててしまったり、肝心なその店のポイントカードを忘れてしまい、また家に帰る始末です。ポイントカードの管理が何とかならないかと以前から悩み続けてきました。といいながら、私の勤めている会社の店舗でもポイントカードを配布しまくっているんですが・・・。最近は入会率も一時期に比べてめっきり減ってきました。

(神奈川県・会社員・Hさん・女性・43歳)

私が苦手なものにポイントカードがあります。

ポイントカードの何が苦手かというと、
財布を豚のようにぶくぶく膨らませる美意識の問題と、
顧客を囲い込もうというなんとも嫌らしい発想です。

どうしてこちらがカードを管理しなくてはならないのか。

どうしてお客様がイケスの魚にならなくてはならないのか。

実はこれは非常識な発想であって常識的ではありません。

関西の上新電機ではポイントカードを家に忘れても、
登録している電話番号と名前を言うだけでポイントを付けてもらえます。

素晴らしい会社だと思うでしょうか。

実は、これが当たり前なのです。

他の家電量販店では、ポイントカードを作ってもらうときには
まるでこめつきバッタのように頭を下げまくっているのに、
次回買い物をした時にカードを忘れるとポイントがつかないと
そっけない態度なのです。

いったいあの時のこめつきバッタは何だったのか?

という疑問を持った人は私だけではないことでしょう。

他業界においても同じです。

たかだか数百人の馴染みの客で地域密着の商売をしているのであれば、
偉そうにポイントカードを作っている場合ではありません。

それでは単に記憶力の悪いやる気のない人とアピールしているだけです。

顔と名前を憶えればいいのです。

どんな量販店でも、担当の店員さんに声をかければ
ポイントカードなど管理しなくても顔パスというのが究極の理想です。

コンピュータが浸透して便利になりました。

でも、人間はバカになりました。

記憶力も悪くなり、漢字も書けなくなり、
コミュニケーションも取れなくなり、
自分の頭で考えずに検索ばかりしているようになっています。

翻って自分はどうだろうか、と考えてみることが大切です。

こっそり教えますが、ポイントカードから解放されると年収が増えます。

お金持ちになるとポイントカードが気にならなくなるのではありません。

決して逆ではないのです。

私のサラリーマン時代に、年収400万円の人に限って
飛行機のマイレージを貯めることや新幹線のポイントを貯めることに
熱心でしたが、年収4000万円になるとマイレージなど完全無視でした。

余計なお世話なのです。

好きなときに乗って好きな会社と好きな人と付き合うのです。

これが、真の豊かさです。

ポイントカードという手かせ足かせに気をつけねばなりません。

偽名を名乗られては心配、という心配は要らぬ心配です。

だったら最初からポイントという発想自体をなくすことです。

...千田琢哉(2010年6月18日発行の次代創造館ブログより)

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