【気づき】Vol.1114(2011年7月21日発行のブログより)
就職は何で決まるのか。
就職活動は何で決まるのか・・・
先日20代終盤に差し掛かった某中小企業の、
さらにそのまた子会社の女性との会話からヒントを得た。
その女性は就職活動ではかなり苦労したらしい。
地方出⾝でプライドが高かったからだ。
中途半端にそこそこの大学を出てしまったために、
事務職として入社するのはプライドが許さないらしい。
プライドって本当に厄介だ。
関東なら女性で上智大学とか立教大学なら事務職でも仕方がないな、
とまだ諦めがつく、らしい。
でも、
一橋大学やお茶の水女子大学あたりになるとそうはいかない。
関⻄なら同志社⼤学や立命館⼤学なら⼀瞬で諦めがつく。
でも、
大阪大学や神戸大学になるとそうはいかない。
プライドがムクムクと湧き上がってきて邪魔をするのだ。
だから男性と対等に張り合っていけるような職場を探し続けた。
確かに現場を見ていると機会も対等とはいえないな、
彼女の言っていることは正しい部分もある、
そう感じた。
僕は彼女に比べれば就職活動から学んだものは少ない、と感じた。
彼女が口にしたひと言。
「結局、就職なんて面接官の好き嫌いで決まるんですよ」
ということだった。
垢抜けない女性が、
安い田舎のスナックで足を組みながらタバコを吹かせているような、
そんな⾵景を彷彿させるこのセリフ。
正直告白すると僕は彼女が嫌いだ。
コンプレックスが強烈で素直じゃないからだ。
コンプレックスというのは、物心ついた頃から決してモテなかった、
ということに他ならない。
女性でモテないというのは男性でモテないよりも100万倍キツい。
だからそれは仕方がない。
同情の余地はある。
そんな彼女の先ほどの陳腐なひと言が、決して聞き逃せなかったのだ。
それ以上彼女に質問したわけではない。
それ以降、
この言葉の意味から自分が納得できるような解を探し当てるため、
常に脳に微電流を流しながら人と会ったり本を読んできた。
ある別の一人の若者の言葉をきっかけに、
就職ってモテる順に決まっていたんだ。
という超シンプルな結論に行き着いたのだ。
ブランド企業は確かにモテる男女がわんさかいる。
そこそこ企業にはそこそこの男女がいて、
ブラック企業は冴えない男女がわんさかいる。
そんなの当たり前だ、っていう人は多いだろう。
遅ればせながら気づいて興奮したこの超シンプルな真実。
確かに過去に仕事で出逢った様々な人たちを思い出してみると
・・・某総合商社の受付はアイドル顔負けの美人がズラリと並んでいた。
某広告代理店の受付はクラブのホステス(キャバクラに近かったかな?)のような妖艶な女性がズラリと並んでいた。
某外資系コンサルティング会社の受付は、
何をしにやってきたのか目的を思わず忘れてしまうくらいの、
後退りするほど洗練された女性に厳かな応接室に案内された。
イケてる連中は同様にイケてる連中を瞬時に見抜く。
イケてない連中は同様にイケてない連中を選んでホッと安心する。
灰谷健次郎さんの話ではないけれども、
人は底辺を這いずり回らなければ、本当の意味で理解できないんだね。
底辺を這いずり回った分野においては、人は本質を衝けるんだね。
追伸.
自分がプロを目指すと決めた分野では、
⼀度でいいから底辺を這いずり回る。
...千田琢哉(2011年7月21日発行の次代創造館ブログより)
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