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【気づき】Vol.1205(2011年10月20日発行のブログより)

クルマとテレビ。

特に都会に顕著なのがクルマを買う若者が減っているという。

つい20年前でもクルマを持っているか否かは、
青春をどれだけ楽しめるかという大きな分かれ道だった。

大学生でもヒィヒィ言いながらアルバイトでローンを返済したものだ。

ところが、もうクルマは要らないという若者が増えた。

クルマよりゲームやスマートフォンやネットで十分楽しめる。

クルマなんて乗れれば何でもいいから親の借りればいい。

せっかくクルマ買っても保険に駐⾞場代にガソリン代って、
金食い⾍でバカみたい・・・というのが本音なんだよね。

今僕がいる青山通りなんてフェラーリやポルシェが毎日走ってるけど、
振り返るのは30代半ばから上の世代。

20代は存在すら気づかないからまったく振り返らない無関心さ。

実際に僕の周囲でも高給取り
(恐らく平均的な40代50代の年収より高い)のサラリーマンで、
昔なら充分⾞を買えるような20代30代でもクルマに無関心だ。

無関心というのは、冷めた目で見ているより遥かに深刻だ。

でも年収だけはやたら高いから、
軽⾃動⾞顔負けな超高級⾃転⾞を所有している人もいる。

何と言っても無関心とはこの世に存在を認めていない、
ということなのだから深刻だ。

自動車メーカーには皮肉なことだが、
これからはいかにクルマを減らしていくのか、がミッションになってくる。

わかる人には直感でわかり、わからない人には永遠にわからないが。

それでいい。

同時にテレビも特に知的水準の高い人たちはもう観なくなった。

ごく⼀部の番組を除いて。

地デジが叫ばれてきた、
ここ5年くらいが特にコンテンツ低下が激しかった。

バラエティー番組やお笑いのレベルも急激に下がった。

笑えないお笑い芸人が急激に増えた。

こっちも笑いたい気持ちでいっぱいなのに、
いったいどこで笑っていいのかわからないのだ。

20年前はバカのふりをしていた人も多かったはずのに、
今は本当のバカが増えてウンザリしてしまった人も多いだろう。

もはやテレビはDVD再生専用として利⽤されていることも多い。

今、弁護⼠が急激に増えている。

合格者が4倍5倍になっていく。

昔なら司法試験の「し」の字を口に出すのも憚れるような人たちも、
司法試験に合格しているということだ。

どんなにレベルが下がっても、
彼ら彼女らも飯を⾷っていかなければならないから、
どうでもいい訴訟を煽る営業が急増してアメリカ化していく可能性が高い。

暴力団の取締が急ピッチで進められている流れもさらにこれに加担する。

過激な発言をする学者やコメンテーターは軒並みクビになっている。

そのため、補欠やそのまた更に補欠的存在のコメンテーターたちが、
政治問題や社会問題にコメントしなければならない。

最悪の場合は芸能人がコメントしなければならない。

本人たちもこれは辛いのだろうな、と痛々しさがヒシヒシと伝わってくる。

20年前といえば、クルマとテレビは必須だった。
(今でも特に地方では必須だ)

だが、時代は完全に動いている。

大切なことは、クルマを運転するのもテレビのコンテンツを決めるのも、我々人間だという事実だ。

追伸.

ラジオがネットで聴き放題なのと同様に、
テレビもネットでいつでもどこでも誰でも100%観放題、
という時代が到来しないとね。

いいコンテンツは有料でいいと思うよ。

ちなみに次の3つの動画を超えるテレビ番組は、
ここ最近の純粋な日本のテレビ番組から味わった記憶がない。

テレビ局批判や政治家批判をする前に、
僕たち自身が知的水準を向上させる必要があるみたいだ。

1.ランディ・パウシュの最後の授業

2.オバマ⼤統領の勝利演説

3.スティーブ・ジョブスのスタンフォード⼤学卒業式スピーチ

...千田琢哉(2011年10月20日発行の次代創造館ブログより)

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