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【千田琢哉の頭脳】Vol.0352(2010年1月21日発行のブログより)

将来起業するために就職した会社ですが、今の仕事はお金儲けにあまり関係なさそうです。日常お決まりの仕事を繰り返しているだけで徐々に飽きてきてしまった、というのが正直なところです。そろそろ安月給とおさらばして起業しようと思っていますが、事前にこんなことをしておくとお金儲けに役立つということはありますか?

(東京都・商社勤務・Jさん・男性・31歳)

お金儲けの仕方はサラリーマン時代に学ばなければなりません。

幸い私はコンサルティング会社でお金儲けの方法を学びました。

根本的にサラリーマンとして給料をもらったり出世するための勉強とは
まったく違います。

全部自分の年収から換算して企画から集客、サービスに至るまで
シミュレーションを組んでやっていく
わけです。

これは私がコンサルティング会社にいたからできたわけではありません。

コンサルティング会社にも、サラリーマンはたくさんいます。

むしろ大半がサラリーマンだと言っていいでしょう。

どんな会社にもお金儲けの仕組みがあります。

ですから仕事を通してその仕組みを学ぼうとすることは
非常にたいせつです。

目の前の仕事をしながら代表取締役の感覚を持つのです。

たとえば新入社員の年収が400万円で
社長の年収が4000万円だとします。

10倍も違うなんて社長はいいなぁ・・・と思う人は
サラリーマンを辞めてはいけません。

たったの10倍しか違わないなんて、社長は何て気の毒なんだ、
と思える人が独立して成功します。

小さな会社であればあるほどに仕組みを掴むには短時間で済みます。

その意味では小さな会社のほうが多少有利です。

でも、大企業でも大丈夫です。

取引先からでも支店や支社からでも
いくらでも吸収することはできるからです。

お金儲けの仕組みというのは、MBAだけでは絶対に学べません。

実際に自分で当事者として参加し目で見て手で触れることによって、

「うわっ、これだ!」 

という瞬間を味わうことがすべてです。

それを図式化したり言語化したりすると
確かに様々なフレームワークになるわけですが、
それはあくまでも結果に過ぎないんです。

絞り粕のようなものです。

たとえば野球のイチロー選手のフォームを研究しまくって
パソコンで分析して図式化したり言語化したりしても、
イチロー選手になれるはずがありません。

自分が気づかなければ意味がないのです。

サラリーマンというのは非常に多くの人たちが培った知恵が
オフィスのそこら中にゴロゴロ転がっているわけですから、
そのありがたみを忘れてはいけません。

将来独立を考えている人ほどサラリーマン時代に吸収することは
たくさんあるのです。

皮肉なことにそれは退社してから気づかされます。

...千田琢哉(2010年1月21日発行の次代創造館ブログより)

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