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【千田琢哉の頭脳】Vol.0598(2010年9月24日発行のブログより)

世の中って、法律上は犯罪でなくともそれに匹敵することって多いように思います。周囲を不快にして、不快になった人たちを逆に犯罪者に仕立ててしまう人っています。私は今、損害保険会社に勤務しており、査定調査の仕事をしていますが、どう考えてもこの事故って当事者ではなくてその周囲にいたドン臭い、空気の読めない車が真の犯人だっていうことが多いのです。でもその真の犯人はブーッとそのまま通過して家族団欒の中、夕飯でも食べているのでしょう。ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、世の中ってこういうの多くないですか?

(北海道・会社員・Iさん・女性・43歳)

犯罪にはならないにしても、犯罪以上に罪が重いことはあります。

たとえば、こんな人はかなり致命的な犯罪者です。

1.食事中にテンションを下げる人

2.出張中に訪問した人に荷物になる手土産を持ち帰らせる人

3.朝っぱらからテンションを下げる人

これらはついついやってしまいます。

でも、たとえ「ついつい」やってしまっても、
本来極刑に匹敵する罪の重さです。

言い訳無用です。

本人に悪気がないところが、これまた重症なのです。

この人たちの質が悪いのは、本人ではなく、
周囲の人たちを犯罪者に育ててしまうということです。

こうした環境で育てられた子どもは犯罪者になります。

でも、犯罪者をつくった環境こそが、本当の犯人なのです。

率直に申し上げて、これらの犯罪は病気なので、
いくら言って聞かせても相手には理解不可能です。

だから、そっと自分から距離を置くしかありません。

高速道路で、暴走車が乱暴な運転をして、
グイグイごぼう抜きしているのに対抗してはいけないのと同じです。

暴走車からは自分からそっと距離を置くのが一番です。

もらい事故を避ける方法は、これしかありません。

中学校の国語の教師で、やたら本音が多いけど、
人望があった教師がいました。

その教師が言っていたことの中で、印象に残ったことが1つあります。

40人いたら、最低1人は完璧におかしい人間が混ざっている。

これはもう努力して矯正することは不可能だから気をつけなさい、と。

藝術的な国語の授業をする教師でした。

でも、きっとこんなに本音ばかり言っていては、
出世できないんだろうな、と余計な心配をしていましたが、
その後最短コースで校長先生になったようです。

この教師からは、本当に大切なことを教わりました。

万引きと痴漢と放火も矯正できません。

繰り返します。

矯正できないことを嘆くのではなくて、
矯正できない人からいかにして距離を置くのか、
という考え方も大切なのです。

距離を置くことは、消極的な生き方ではありません。

人生において、より大切なことをするために、
必ず習得しておかなくてはならないことです。

...千田琢哉(2010年9月24日発行の次代創造館ブログより)

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