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【気づき】Vol.0831(2010年11月1日発行のブログより)

再会。

最近、行きつけの本屋で偶然、
18年前の知人に出くわした(come across)。

で、結局話しかけなかった。

今までの僕なら間髪入れずにドカドカ近づいて行って、
⼤きな声で話しかけたに違いない。

なぜか、そうさせなかったのだ。

特に、18年前の知人は寝食を共にしたくらいの仲だった。

本当にうれしくなってしまって、ほんの1m先まで歩み寄っていったのに、
何らかの力が働いたとしか言いようがないのだが、ふと立ち止まった。

立ち止めさせられた、というのが正直な感想だ。

ちょうど磁石が反発し合っているかのように。

諦めきれずに、その知人の立ち読みが終わるまで、出口付近で待っていた。

数分経って、その知人が出てきた。

僕は目を合わせてみた。

1秒間目が合った。

逸らされた。

憶えていなかったようだ。

あるいは、憶えていたかもしれないが、
故意に目を逸らされたのかもしれない。

更に、本当は向こうのほうが先に書店内で、
僕に気づいていたのかもしれない。

さすがに18年前と比べたら、ちょっと老けていたが、
ハッキリと本人だとわかった。

まあ、老けたのはお互いさまなのかもしれない。

その知人は確か、早稲田大学に進学したはずだが、
その後何をやっているのだろう。

平日だというのに、まるでまだ早稲田の学生のような格好だった。

それが、より⼀層、近づきがたくしていたのかもしれない。

帰りに大丸ピーコックのウィンドウに映った、
僕の姿を見て思わず笑ってしまった。

人のことは言えない(笑)

否、知人のほうがまだマシだった。

追伸.

7年前に⼀緒に仕事をした、あなたも⼆度見かけました。

それ以外にも、ここでは書けない出逢いもたくさんあります。

青山は驚くほど再会のスポットなのですね。

住人以外は、何か特別な日に訪れる人が多い青山。

青山で出逢った出逢いは、
将来何かを成し遂げるための出逢いなのかもしれません。

必ずしもむやみに話しかけるだけが正解なわけではない、
と確信したのでした。

...千田琢哉(2010年11月1日発行の次代創造館ブログより)

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