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【千田琢哉の頭脳】Vol.0289(2009年11月19日発行のブログより)

塾を経営しています。最近建物が古くなってきたというのもあるのですが、保護者からちょくちょく「清潔さがない」という心外なクレームが発生するようになりました。一応担当制で職員には毎日掃除するように義務付けており、実際に掃除を欠かしたことはないのですが確かに清潔に見えません。この業界は口コミは非常に大切なので何とかしてイメージをよくしたいな、と感じているのですが、掃除をしても報われないのはなぜでしょうか?いっそ汚れが目立たないような色に壁を塗り替えてしまったほうがいいでしょうか?

(埼玉県・塾経営・Aさん・男性・54歳)

掃除をより精度高くまめにするためには、
なるべく汚れが目立つような色合いにすることです。

代表的な色は白です。

たとえば白い服を着ると清潔にせざるを得ません。

車でも白い車に乗っている人はマメな人です。

マメに掃除しなければ白い車はすぐに汚れが目立ってしまうからです。

逆に汚れが目立たないような色の車に乗っている人のほうが
安心してしまってよく見るとすごく汚いことがわかることがあります。

車に限らず鞄や靴も同様です。

医者や薬剤師、科学者が白い服を着るのは、
汚れが目立つようにするためです。

考えてみれば白というのは非常に不思議な色です。

もう一度白紙に戻して考えてみる、という表現もあるように、
白というのは無限の可能性を秘めています。

また同時に厳しさも教えてくれます。

すべてのベースであると同時に他の色とは一線を画しています。

成長したいと思ったら白を選んでおくと間違いありません。

誤魔化しが効かずに内容や実質で勝負せざるを得なくなります。

アイデアが行き詰ってもまずは白紙にすることです。

色眼鏡を外すことです。

社会人になった最初の研修で元キャビンアテンダントの先生に学んだことで今でも鮮明に憶えているのは、

できるビジネスマンは世界中で
例外なく真っ白のクリーニング仕立てのワイシャツを着ています。

と言われたことです。

それしか憶えていないといっても過言ではありません。

そもそもワイシャツの「ワイ」は「ホワイト」が転じたもので
もともとは「ホワイトシャツ」でした。

さっそく私はなけなしのお金で10枚の白のワイシャツを仕立てて、
毎週5枚ずつクリーニング屋さんに持って行ったものです。

前日どんなに疲れて帰ってきても翌朝になると楽しかったのは、
クリーニング屋さんから仕上がった袋をバリッと破って
ノリのきいた真っ白のワイシャツの袖に腕を通す瞬間でした。

白には清潔さを感じさせるのみならず、
嫌なことがあっても忘れさせてくれるパワーもあるのです。

...千田琢哉(2009年11月19日発行の次代創造館ブログより)

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