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【千田琢哉の頭脳】Vol.0033(2009年3月8日発行のブログより)from次代創造館秘書室

付き合って二年経つ彼女が嘘ばかりをつきます。どうしてここまで嘘つきなのかわかりませんが、最近嫌気がさしてきました。嘘をつかないようにするコツはありますか。

(静岡県・国家公務員・Yさん・男性・32歳)

嘘をつかない人はいません。

嘘をついたことがない人は一人もいません。

嘘をついてはいけません!と厳しくしつけられた子どもは、
必ず嘘つきになります。

嘘は悪い心から生まれるのではなく、かならず良心から生まれます。

人を傷つけたくない、自分をよく見せたい、
といった思いが人に嘘をつかせるのです。

したがってYさんの彼女は、いたって正常な人です。

これは嘘だな、と思ったことも
きちんと耳を傾けて聴いてあげることです。

これは嘘だな、と思った瞬間にYさんの表情に露骨に出てしまったら、
彼女はますます自分に振り向かせようと更に嘘をつくようになります。

嘘をつかなくても、ありのままでも大丈夫、
愛されるのだと信頼した瞬間に、嘘をつくのがバカバカしくなるのです。

これが、嘘からの脱皮です。

嘘と本当は対極にあるように考える人がいますが、
そうではありません。

一方の道には嘘と本当が共存していて、
もう一方の道には嘘も本当も存在しないのです。

嘘でも本当でもそれはたいした意味がありません。

コミュニケーションがあるだけ幸せなのです。

ところが、嘘も本当もない場合は虚しいです。

そこにはコミュニケーションが存在しないからです。

嘘だ、本当だ、と喧嘩したり言い合いをしているうちは
幸せだと感謝しなければなりません。

最後に、Yさんは、本当の中にたった一つの嘘を見つけ出す作業ではなく、
嘘の中にたった一つでもいいから本当のことを見つけてあげる作業に
集中すると彼女は激変するはずです。

彼女に嘘をつかせていたのは、Yさんだったのです。

...千田琢哉(2009年3月8日発行の次代創造館ブログより)

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