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【千田琢哉の頭脳】Vol.0408(2010年3月18日発行のブログより)

ここ最近様々な新規の取引業者やクライアントとやり取りしていて妙に違和感を感じてしまうことがあります。世の中全体がそうなのかもしれませんが、みんな自分自身のことに必死で周囲が見えていない、不快な対応が急に増えてきています。景気と比例して心も荒んでいるような気がするんですが・・・

(福岡県・会社経営・Nさん・男性・48歳)

何気なく自分がよかれと思って言っていても、
それが違和感を覚えることであれば、
その後たいへんなしっぺ返しになって返ってくることがあります。

そしてその違和感を通して学べることは非常に多いのです。

これは実際にあった話です。

ある大企業の社長さんが部下の管理職数人を引き連れてやってきました。

最初に社長と名刺交換してから部下の方たちと
順に名刺交換を交わしていったのですが、
その中に1人スタンドプレーをした人がいました。

私が名刺交換する際に、

「はじめまして」

と伝えたら鬼の首でも取ったように、

「いや~、実ははじめてではないんですよ」

と社長に聞こえるような大きな声で即答してきました。

サラリーマン経験のある人ならこの意味がわかると思います。

かなりもったいぶられていましたが、よく話を聞いてみると
その人は200人以上のセミナーの参加者の1人だったというのです。

この会社は以前にも講演を依頼するからと懇願して
私を事務所に呼んでおきながら結局、嘘をついた会社です。

このことは一生、忘れません。

これを通して私は2つのことを教わりました。

1.名刺交換の際に「はじめまして」が
  必ずしもベストなあいさつではないこと

2.こちらがまったく知らなくても、相手が一方的にこちらのことを
  知っていることがあること

すごくいい勉強になりました。

まだ私が若いというのもあったのでしょう。

その管理職の人にスタンドプレーをさせてしまったことに対して
私自身がイケてないな、と反省させられました。

恐らくその人は私と会う前にも社長に私と会ったことがある、
知っていることをアピールしていたはずです。

車の中でセミナーの評論をしていたはずなのです。

その場にいた人たちは瞬時にそのスタンドプレーに気づいていたはずです。

本人はよかれと思っており、未だに気づいていないかもしれませんが、
典型的なドンマイ・サラリーマンであることを
知らしめてしまった私の責任です。

そして飛行機の中や新幹線の中においても、
どこの誰が見ているかわかりませんから、
ちょっとした振る舞いも気を抜いてはならないな、と気を引き締めました。

実はこうした気を引き締められる機会をいただいたのは
1回目ではありません。

違和感を覚えたときは学ぶことが多いですね。

「果たして自分はどうだろうか?」

と。

...千田琢哉(2010年3月18日発行の次代創造館ブログより)

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