【気づき】Vol.0985(2011年3月14日発行のブログより)
従業員。
経営中枢まで入り込んで、最後の泥沼までやり合ったことのある、
本物のコンサルタントであれば誰もが知っていること。
それは、中小企業コンサルティングというのは、
社長コンサルティングそのものだという事実。
従業員というのは、とにかく問題をよく起こしてくれる。
社長はすぐにコンサルタントに頼って、
その問題を解決してもらおうと考える。
ところが、社長は間違っている。
なぜなら、従業員に問題があるわけではなくて、
社長自身に問題があるからだ。
社長自身に問題があることを、
従業員たちがあの手この手で表現してくれているだけ。
従業員は、社長のいいところはなかなか真似してくれないが、
悪いところは翌日から早速真似し始める。
例外がない。
微妙にせこい社長の従業員は決まってせこい。
嘘つき社長の従業員は決まって嘘つき。
原因他人論社長の従業員は決まって原因他⼈論者。
電話の対応や目下への威張り方まで瓜⼆つだ。
知らないのは社内の人間のみ。
パートタイムや派遣社員、新⼊社員、転職者、
それに出入り業者には手に取るようによくわかる。
理念浸透の前に、社長の理念が間違っていないかのチェックの方が大切だ。
コスト削減の前に、
社長自身がコスト垂れ流しをしていないかのチェックの方が大切だ。
挨拶運動の前に、社長⾃⾝が挨拶できるかどうかのチェックの⽅が大切だ。
この世の中で何が醜いかといって、問題が起こった際に、
原因を他人に求める社長ほど醜いものはない。
そんな社長の従業員たちは目も当てられないほど醜い。
コンサルタントに研修を頼んで放ったらかし社長がいる。
本当に研修を受けるべきは社長自身なのだ。
当事者意識を持ってこのブログを読んだ人に、何らかの気づきがあれば。
僕は当事者意識を持った人とだけ、
向き合っていくつもりでブログを書いている。
追伸.
これはあなたに向けて書きました。
今隣に⽬を逸らした、あなたです。
はい。
追伸の追伸.
地震に直接影響のなかった人たちは、
節電など⾝近なことで成すべきことを成した上で、
目の前の仕事をしっかりやりましょう。
間違っても、同情するふりをして、仕事をいい加減にしないように。
成すべきことを成し、
今できる役割を果たすことが被害に遭った人たちへの、
最大の供養だと思います。
無関係なのに大災害のせいにしてあたふたしてサボる人、
サラリーマン時代にたくさんいました。
それはとってもズルイ!
他人の不幸を利用してはいけません。
...千田琢哉(2011年3月14日発行の次代創造館ブログより)
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