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【千田琢哉の頭脳】Vol.0285(2009年11月15日発行のブログより)

私は子どもの頃からすごくあがり症で試験でも仕事でも本番になると心臓の鼓動がバクバクになってしまい、頭が真っ白な状態になるので実力が出せずに悔しい思いをしてきました。それこそ真剣ですから呼吸法やおまじない(笑)もひと通りこなしてきました。リラックス法には詳しくなりましたが、肝心なリラックスの効果はほとんどありません。何かいい方法ありますか?いつもブログ、メルマガ楽しんで読ませていただいております。

(宮城県・会社員・Mさん・女性・37歳)

Mさんご本人にとっては非常に深刻な問題でしょう。

ご自身であがり症であることを自覚しておられるのですから、
それは素晴らしいことだと思います。

大なり小なり本番というのは誰でも緊張するものですが、
それが子どもの頃から尋常ではない、というのが今回の相談内容ですね。

緊張することを想定に入れた上で以下のことをお試しください。

それは今まで以上に事前準備をしっかりとすることです。

たとえば今まで1週間前から真剣になって準備していたのであれば、
2週間前から同じテンションでやってみる。

緊張の大半は準備不足によるものが原因です。

自分で想定されるすべてにおいて事前準備をするということです。

今までの自分と同じようなレベルではなくて、これでもか、
というくらいにしつこくやるのです。

社会人になったら先生はいませんから、
すべて自分が基準で自分をコントロールしなければなりません。

これが厳しくもあり楽しくもあるのです。

もう1つは、緊張した分で実力の7割か6割くらいの力しか
発揮できないというのであれば、
最初から7割や6割を満点と考えるのです。

ケアレスミスも含めてそれは最初からあるものとして考えるのです。

もともと練習で7の力しかつけてこなかった人が
本番で10の実力を発揮しようと思うとギャップの3だけ緊張します。

もともと練習で7が最高パフォーマンスだったのだから、
緊張分を差っ引けばせいぜい5の力が発揮できれば十分だと考えます。

7出たら奇跡、超ラッキーだと考えるのです。

よく本番でがんばってしまう人がいます。

本番でがんばってはいけないのです。

本番でガチガチ震えていたり、
熱くなってがんばっている人は優勝できません。

まぐれで勝っても、後が続きません。

まぐれはまぐれで実力ではないのです。

この辺りが社会人になると学生時代の受験ゲームと異なるところです。

資格試験でもまぐれで合格してしまう人は
1000人に1人くらいは必ずいます。

でも、後がたいへんなのです。

ラストスパートで勝った、
というのは結果としてたまたまそう見えるだけで、
それ以前の途方もない事前準備が本当の決定打なのです。

そうではなくてMさんの場合は
最初から5点満点のテストだと考えるのです。

もちろん事前準備や実力が向上していけば、
同じ5点でもレベルがどんどん上がっていくでしょう。

でも常に満点は5点主義でいいのです。

だから失敗してもいいのです。

練習の最高点と同じか練習以上のパフォーマンスを出そうといった
ずるいことを考えてしまうとそれが緊張の元になります。

100点を目指すのであれば、
200の事前準備をして実力をつける以外にはないのです。

緊張する自分も大好きな自分である、
と受け入れてあげて上手に付き合っていけばいいのです。

追伸 本番が弱いということは普段は強いということなので、
それはそれで長所だと思いますよ。
だって本番一発よりも普段こそが人生そのものですから。

...千田琢哉(2009年11月15日発行の次代創造館ブログより)

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