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【千田琢哉の頭脳】Vol.0109(2009年5月23日発行のブログより)

20代の若手社員で、「この人は伸びる!」と感じる人はいますか?いろいろな研修や講演活動、そしてコンサルティング現場で出会ってきた20代を見てきてどうでしょうか?

(千葉県・会社員・Hさん・男性・24歳)

Hさんが期待しているのとは違い、意外な回答になるかもしれませんが、
上司に対して不快を与えない、ということですね。

もちろん、上司にもいろいろいて、
本当にしょーもない人もたくさんいますが、概して一般の平社員よりは
仕事もできて、人間性も高い、とここではとりあえず、仮定します。

上司というのは、最も身近な顧客と考えていいでしょう。

まさに、「灯台下暗し」です。

社内にいる間、あるいは組織に属している間中、
ベタベタの付き合いになる可能性もあります。

つまり、顧客と接している時間よりも長く、濃い関係になるわけです。

これは、人間関係全般に言えることですが、
1日やそこらであればごまかせますが、
1ヶ月や半年、1年、2年・・・となると、ごまかしようがありません。

よい部分も悪い部分も浮き彫りになってきます。

これは、上司部下お互い様です。

お互いを観る目も厳しくなってくる。

無能な人でも、人の欠点だけは語り続けることができるからです。

人の悪口を言うのに、知性は微塵も必要ありません。

しかし、こうして、いろいろ見えてきた関係においても、
きちんと上司を感動させることができる人というのは、
顧客感動能力も高いのです。

身内というのは、ついつい油断して甘えてしまいますが、
だからこそ、大切なのです。

試合でいえば、最も体調不良でコンディションが悪い状態を想定して
練習しておけば、本番で成果が出やすいということなのです。

個人によって能力が違うように、その高さも千差万別です。

したがって、Hさんは“かくあるべし”といったような窮屈な感動の仕方を
考える必要はありません。

いつもより、ちょっと早めにレスポンスを心がけるとか、
ホウレンソウを徹底させる、提案の数を増やす、など毎日0.1%ずつで
いいからサプライズさせることが感動です。

毎日10%や20%UPを狙うと、3日坊主で息切れします。

怠け者で、不器用にも関わらず、
大きな才能があると自負しているのであれば、
後々、Hさんがビッグになることによって元上司に、

「アイツは、俺が育てたんだ」

「アイツは、俺の部下だった」

と自慢させてあげることもまた、上司を感動させることにつながるのです。

人によって、いろんな手法がありますから、
Hさん“ならでは”の感動をさせてください。

今日から、上司を“最も身近な顧客”と思って接してみると、
人生の景色が一変します。

...千田琢哉(2009年5月23日発行の次代創造館のブログより)

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